<今日の日本株>
6月11日の日本株は、朝方から大きく下げて始まり、後場になるとさらに下げ幅を拡大する展開となりました。日経平均株価の終値は前日比652円04銭安の22472円91銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も大きく下落しました。
値上がり銘柄530に対し値下がり銘柄3376と全面安に近い展開、年初来高値更新銘柄は59、年初来安値更新銘柄は1でした。
ADA指数は45.2%となり、前日の59.4%から大きく低下しました。保有株に25日移動平均線を割り込むものがあったためそれらを売却したほか、少量ですが打診での新規空売りを実行しています。
<NYダウ暴落でもやることは同じ>
個別銘柄をみると、MonotaRO(3064)、アイティメディア(2148)、オプティム(3694)、HENNGE(4475)、ネットワンシステムズ(7518)など高値更新となる銘柄もありますが、総じて調整局面に入っているという印象です。
11日の下げにより、チャートの形が一気に悪化した銘柄が多く、弱い銘柄においてはすでに25日移動平均線を割り込んでしまっています。
そして昨晩のアメリカ株は、NYダウが1861ドル安という、過去4番目の下げ幅、6.9%の下落率の暴落となりました。
これを受けた12日の日本株も当然ながら大幅安で始まると思いますが、売買のルールは常に同じです。暴落だから売却は見送り、ということはありません。もしそれをすると、さらなる下落となったときに多額の含み損を抱えた塩漬け株だらけになり、いざ本当のチャンスが到来したときにキャッシュがなく買うことができないからです。
ただ、今回のようなケースは、朝方が最も安く、その後切り返すことも多いので、余力があるならば、午前中は様子見という方法もあります。もちろん、寄り付きに売るのが最も高く売れ、そこからずっと下げ続ける展開もあり得ますから、リスクはあります。売るべき株を半分売却、半分は午前中様子見でも良いかもしれません。
逆に、今日の下げにより、移動平均線からのかい離率が高く買えなかったものが買えるようになる、という面もあります。もし調整が12日で終了し、再び上昇するのであれば、12日の下げが絶好の買いチャンスになり得るからです。投資候補銘柄のチャートはしっかりみておきましょう。
売り目線だけではなく、買い目線も併せて12日のマーケットに向かいましょう。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。