<今日の日本株>
4月15日の日本株は、日経平均株価がほぼマイナス圏で推移したものの大きく売り込まれることもありませんでした。日経平均株価の終値は前日比88円72銭安の19550円09銭でした。
TOPIX、マザーズ指数は小幅に上昇しました。
値上がり銘柄1399、値下がり銘柄2434と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は27、年初来安値更新銘柄は1でした。
ADA指数は39.5%となり、前日の34.5%から上昇しました。引き続き、空売りの買い戻しおよび新規買いを行ったことによります。空売りはだいぶ少なくなっていて、大部分が買い持ちです。
<乗るべき銘柄に乗れているか?>
個別銘柄をみると、新興市場銘柄などの中小型株の中に、急騰後急速に値を下げる銘柄が目立つものの、強いものは引き続き強いという感じです。例えば、エムスリー(2413)、神戸物産(3038)、GMOペイメントゲートウェイ(3769)などは上場来高値を更新していて、こうした銘柄はぜひとも乗っておきたい(今からは遅いですが)ところでした。
株価チャートをみて、25日移動平均線を超えたところで買えば、十分に安いところで買うことができたはずです。
また、ランサーズ(4484)、ロゼッタ(6182)、ベイカレント・コンサルティング(6532)など、決算発表等によりストップ高になる銘柄も目立ちました。
このように、総じて悪くはない動きではありますが、急速に伸び悩むものも目立っているなど、買いタイミングが悪いと簡単に損を積み重ねてしまうという環境です。
移動平均線からのかい離率が大きいものには手を出さない、下降トレンドの銘柄にも手を出さない、移動平均線を超えたらすぐに買う・・・こうしたことを愚直に続けていれば、今の相場環境であればある程度の利益は出せるはずです。
いくら新型コロナウイルスの影響が日に日に拡大し、株なんか上がらないだろうと思っていても、上がるものは上がるのです。なぜなら、株価は今の状況ではなく将来を織り込んで動くからです。
ですから、今の世の中の状況をみて、株価が上がるか下がるかを判断している人は、見ている景色が違うのですから永遠に成功することはできません。今の状況をみるのではなく、株価の動きに従って行動するクセをつけましょう。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。