<今日の日本株>
3月11日の日本株は、朝方安く寄り付いた後、プラス転換の局面もありましたがそこから大きく売られる展開となりました。
日経平均株価の終値は前日比451円06銭安の19416円06銭でした。
TOPIXも下落、マザーズ指数は5%近い大幅安でした。
値上がり銘柄1000に対し値下がり銘柄2867と値下がり優勢、昨年来高値更新銘柄はゼロ、昨年来安値更新銘柄は18でした。
ADA指数はマイナス7.9%となり、前日の8.4%から大幅に低下しました。10日に買った株を11日の寄り付きで全て売却しました。現時点ではほんのわずかしか保有していません。
<異常値でも株価が上昇しないという「異常」>
個別銘柄をみると、さすがに10日の安値を割り込む銘柄はほとんどなかったですが、ほぼ全ての銘柄が下降トレンドです。
また、底打ちのサインとして使っている25日騰落レシオの60%割れが、今回は機能しておらず、こんなことは過去になかったため非常に先行きを危惧しています。
過去10営業日で、騰落レシオ60%割れが7日もあります。こんな状況になるのは見たことがありません。今までだったら騰落レシオ60%割れになるのは1日か2日で、その後は反発していたからです。
アメリカ株も、NYダウが1500ドル安と過去2番目の下げ幅になるなど、最近はほぼ毎日1000ドル以上動いており、明らかに異常で、めちゃくちゃです。
VIX指数をみても、高い数値で高止まりとなっていて、ボラティリティの大きい状況が続きます。これにより、信用取引で勝負している個人投資家は相次いで資金が底をつき退場しています。
私も、いつもなら25日移動平均線を超えたものだけ買うのですが、ここまで25日移動平均線からのマイナスかい離が大きいと、25日移動平均線超えを待つと底値からかなり上昇したところで買うことになるため、底値狙いの買いを3月に入ってから続けてきました。
しかし、良い形(陽線)で引けて、「良いところで買えた」と思っていても夜のNYダウが1000ドル安になり翌日大幅安、という感じで、とても安心して持てる状態ではありません。
そこで、9日に底値狙いで買った株や先物買いは10日に全て処分し、いつもどおり25日移動平均線を超えるまでは買わないこととしました。
確かに、底値からかなり高いところで買うことにはなりますが、それよりなにより、精神安定の方が重要と判断しました。とにかく底値狙いをしていて、非常に神経をすり減らしましたから。
そのため、本日などは25日移動平均線を超えていたり超えそうな銘柄がほんのわずかしかないので、ほとんどやることがありません。これは気分的に非常に楽です。
昨晩、WHOからパンデミックが宣言されました。日本人は新型コロナウイルスに対して楽観的な人が多いですが、外国は違います。海外勢が「お金より命が大事」として持ち株の処分を続ければ、個人投資家が逆張りで買い向かったところで全くかないません。
海外勢の売りが途切れ、再び上昇トレンドに復帰するまで待った方が、精神的にもよいですし、結果的によい投資成果を残すことができるのではないかと思っています。
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