世界同時株安で日本株も崩壊ー2020年3月9日の日本株

<今日の日本株>
週明け3月9日の日本株は大波乱の展開となりました。朝方から大幅安ではじまり、開始早々に日経平均株価は20000円割れ、その後も下げ幅を広げました。日経平均株価の終値は先週末比1050円99銭安の19698円76銭でした。
TOPIXも大幅安、マザーズ指数に至っては10%近い大暴落になりました。

値上がり銘柄86に対し値下がり銘柄3937と清々するほどの全面安でした。昨年来高値更新銘柄はゼロ、昨年来安値更新銘柄は1220まで膨らみました。

ADA指数はマイナス10.6%となり、先週末のマイナス2.6%からマイナス幅が拡大しました。保有株の取得価格と、ヘッジ空売り時の価格が異なるため、見かけ上マイナスが大きくなっていますが、実態は数銘柄のみ少量保有しているだけの状況で、ほぼ100%近くが実質的にキャッシュポジションになっています。

 

<今のところチャイナ・ショック以上リーマン・ショック未満>
個別銘柄をみると、ほぼ全ての銘柄がきれいな右肩下がりの下降トレンドになっています。とても手を出せるような形ではありません。

私自身は、すでに保有株はほぼありませんので、ここからいくら下がっても問題ありませんが、さすがにテクニカルからみたら下げ過ぎです。

2016年2月のチャイナ・ショックは超えた感があります。まだリーマン・ショックまでは達していませんが、日々それに近付いているような感じです。

ただ、テクニカルで9割方下げ止まる水準であった3月2日の安値をあっさりと割り込みましたので、リーマン・ショック級の崩落も念頭において動かなければなりません。

そのためには、下手に底値を買おうと逆張りするのではなく、ここからの多少の反発は見送り、上昇トレンドに転じた銘柄から順に買っていくほうがはるかに安全です。

実は、先週末から私は先物について、逆張りに近い形で何度も買いを入れては、損切りするということを繰り返しています。
要は、「そろそろ底打ちするはずだ。底値近辺を買えれば大きな利益につながるはずだ。」という思いで株価下落を買い向かったわけですが、結果はといえば連戦連敗でした。

このことから私が伝えたいのは、確かにテクニカルでみて9割方下げ止まる水準はある。しかしその水準を突破した場合、どこで下げ止まるかは全く読めないということです。

さすがに安値更新銘柄数が1220、そして騰落レシオも56.7%と再び60%割れ、そして日経平均株価の25日移動平均線からのかい離率がマイナス14%に達していますから、底打ちは近いとは思います。
でも、もしリーマン・ショック級の下げになれば、ここからさらに下がることもあり得ます。

とすれば、確かに底値狙いで勝負に行くのも1つですが、安全策を取るなら、株価が落ち着いて底入れをするまでは手を出さずに静観していた方が、大きな失敗を防ぐことができます。

アメリカ株はじめ世界各国の株価が急落、原油価格も急落、そして為替も一気に円高へ触れるなど、世界同時株安のみならず金融危機も起こりそうな雰囲気になってきています。
とにかく今は底値を狙うよりも、自分自身の資産を目減りさせないように守っていることが重要です。もし底値狙いするとしても、投資可能資金の一部にとどめるなど、失敗したときの損失が膨らまないような方法を取ってください。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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