日本株底割れでさらに不透明にー2020年3月6日の日本株と今週の投資戦略

<3月6日の日本株>
週末3月6日の日本株は、朝方から大幅安でスタートし、その後も下げ幅を広げて3月2日の安値を割り込み底割れとなりました。日経平均株価は一時700円超の下落、終値も前日比579円37銭安の20749円75銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も大幅安となりました。

値上がり銘柄196に対して値下がり銘柄3730と完璧なほどの全面安、昨年来高値更新銘柄はゼロ、昨年来安値更新銘柄は683と急増しました。

ADA指数はマイナス2.6%となり、前日の6.6%から低下しました。底打ちしそうな銘柄をそこそこ買っていたのですが、金曜日のあまりに弱い動きをみてぶん投げました。25日移動平均線を超えている銘柄をいくつか保有するのみです。

 

<9割方止まるところで止まらなかったが・・・>
個別銘柄をみると、95%以上の銘柄がきれいな右肩下がりで下降トレンドとなっています。木曜日の時点では、25日移動平均線には程遠いものの、5日移動平均線を超える銘柄が結構出ていて、底打ちの期待も高まりましたが、結局6日は踏ん張れず、あえなく底割れとなりました。

2月28日時点の信用評価損益率がマイナス21.34%と発表されました。マイナス20%割れは底打ちの可能性がかなり高い水準、かつ騰落レシオ60%割れ、日経平均株価の25日移動平均線からのマイナスかい離10%到達と、ここまで揃えば9割方底打ち・・・というのが3月2日でした。

著名な個人投資家も、3月2日にはかなり強めに買ったようで、確かに十中八九底打ちするタイミングですから、その気持ちも分かります。

でもやはり、100%確実ではないのです。結局3月6日に底割れし、2月最終週から買い向かっている個人投資家は撃沈してしまいました。中には1月下旬あたりから買っている個人投資家もいるようですが、言わずもがなです。

さすがに、さすがに、底打ちは近いと私も強く思います。おそらく信用評価損益率はさらに悪化しているでしょうし、騰落レシオも再び60%を割り込んでいます。
でも、今は世界同時株安の様相で、ファンダメンタルなど関係なく、株を持っていること自体がリスクとなっています。
こうなると、需給が物をいいます。いくらテクニカルを語っても、いくらファンダメンタルを語っても、売り物が次々出てくるような状況では、全く意味をなさないのです。

こうなってくると、底打ちをピンポイントで予想するのはやめて、25日移動平均線をいち早く超えてくる強い銘柄から順に買っていく方がはるかに安全だと思います。

今回の下落で、逆張り投資家はかなりの痛手を被ったことでしょう。しかし順張り投資家かつ損切りをしっかり行う私や、私が主宰する株式投資塾のメンバーは小さな損だけで切り抜けることができています。
そして私たちは、ここから株価がいくら下がっても、株を持っていないので痛くもかゆくもありません。

今まで逆張りで成功してきた投資家は、それが単に長期上昇相場だったから成功しただけだ、とようやく気づいたのではないでしょうか。しかしそれに気づくまでの間に大きな代償を払うことになりました。

私はずっと、ずっと、逆張りは危ない、順張りにすべきだ、そして損切りをしっかり行うように、としつこいほど言い続けてきました。その理由がようやく皆さんに伝わったのではないかと思います。

それほど株式マーケットとは、牙をむくと本当に怖いところなのです。簡単に財産の大部分を奪いにきます。それに打ち勝つには、逆張りではなく順張りをすること、損切りを適時に行うことが絶対に必要なのです。

 

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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