<今日の日本株>
2月26日の日本株は、NYダウの続急落の影響もあり、一時は日経平均株価が500円近く値下がりする局面もありました。その後は戻したものの、終値は前日比179円22銭安の22426円19銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。
値上がり銘柄971に対し値下がり銘柄2871と値下がり優勢、昨年来高値更新銘柄は4、昨年来安値更新銘柄は347でした。
ADA指数はマイナス10.0%となり、前日のマイナス7.1%からマイナス幅が拡大しました。本日もロング・ショート戦略での買い持ち銘柄の一部を売却したことによります。
<もし買うなら直近まで強かった銘柄から>
個別銘柄をみると、ほとんどの銘柄が下降トレンドになっており、とてもこの状況で新規に買い向かうという気にはなりません。
その一方、25日騰落レシオが64.1%と、2018年12月の急落時の水準をも下回っていて、短期的にはいつ反発してもおかしくないレベルにまで来ています。
日経平均株価や個別銘柄の今日の動きをみても、下げ渋っているような印象も受けます。
ただ、数年に1度は騰落レシオ60%割れに達し、その時はかなり急落を伴うことが多いので、もし私が逆張りの買いをするならば、そこまで引っ張ってから買いを入れます。
では、現在のように、ほとんどの銘柄が下降トレンドであるが、短期的には反発しそうな局面では何をするかと言えば、直前まで強かった、つまり上昇トレンドにあったがここ1~2日で25日移動平均線を少し割り込んでいるような銘柄の反発を狙います。
一旦は25日移動平均線を割り込んでいるにしても、すぐ25日移動平均線超えに復帰するような銘柄は、相対的に強い銘柄といえますので、そうした銘柄を優先的に買います。
おそらく、まだ個人投資家の投げ売りはあまり出ていないように思いますので、ここから日本株が全体的に反発しても、弱い銘柄はあまり反発できないのではないかとみています。
私は、現時点でさえも25日移動平均線を上回っている強い銘柄の保有を継続するとともに、いち早く25日移動平均線を超えてくる銘柄の買い直しを行うつもりです。
強い銘柄は上昇し、弱い銘柄は全然上昇しないのが今の日本株です。そして、強い銘柄を見分ける方法は、反発時にいち早く25日移動平均線を超えてくるかどうかです。私は明日以降、その動きに注目しています。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。