<12月20日の日本株>
週末12月20日の日本株は、終日弱含みの展開となり、日経平均株価の終値は前日比48円22銭安の23816円63銭でした。
TOPIXも下落しましたがマザーズ指数は上昇しました。
値上がり銘柄1929に対し値下がり銘柄1782とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は128、年初来安値更新銘柄は8でした。
ADA指数は56.8%となり、前日の52.2%から上昇しました。下降トレンド転換銘柄売却の一方、上昇トレンド銘柄をいくつか買ったため、トータルでは上昇となっています。
<過熱感は全くないが全面高にもならず>
個別銘柄をみると、寿スピリッツ(2222)、エスプール(2471)、アイ・アールジャパンホールディングス(6035)、イーレックス(9517)など、高値更新となる銘柄もそれなりにあります。
また、久々に中小型成長株が一斉に上昇し、再び資金が向かってきた感じもあります。
ここまでの上昇において、過熱感は全く感じられません。その理由が、全面高にならず、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数がそれほど変わらない日が多いためです。このように、強い銘柄と弱い銘柄が混在し、かつ順繰りに上昇していくというのは、上昇相場が長続きすることが多く、非常に好ましい状態です。
もちろん、日本株全体で見て上昇相場だからといって、どんな株を持っていても良いというわけではありません。少数ながら年初来安値を更新するような弱い銘柄もありますし、下降トレンドのままの銘柄も結構あります。
上昇トレンドが続く銘柄はしっかりとホールドする一方、下降トレンドに転じたら一旦手放すことで、常に手の中はさらなる上昇が期待できる強い銘柄のみにしておくことが、上昇相場で利益を伸ばすためには必要です。
週末に開催した、私が主宰する株式投資塾の忘年会にて、保有株の株価が2.5倍になったという卒業生の方と話しました。上昇相場であればそんなことがそこかしこで起こります。でもほとんどの個人投資家は、保有株が2.5倍になるまで持ち続けることができないのです。
上昇相場が来ても、利益を伸ばすことができなければ全く意味がありません。9月からスタートしている今の上昇相場でほとんど利益が上げられていない、そもそも乗れていない、という方は、ご自身の株式投資のやり方を一度見直してみることをお勧めします。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。