<8月23日の日本株>
週末8月23日の日本株は、朝方安く始まったもののその後はじり高の展開となり、日経平均株価の終値は前日比82円90銭高の20710円91銭でした。
TOPIX,マザーズ指数も上昇しました。
値上がり銘柄1878に対し値下がり銘柄1738とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は30、年初来安値更新銘柄は89でした。
ADA指数は7.5%となり、前日の11.8%から低下しました。25日移動平均線を割り込んだ保有株を売却するなどしたことによります。やはり伸び悩み、弱い銘柄が多いという印象です。
<条件付きでなら買い目線も>
個別銘柄をみると、高値更新となる銘柄は少なく、上昇している銘柄の多くも底打ちからのリバウンド、という感じです。一方、23日のように日経平均株価が堅調であっても安値更新銘柄は100近くあり、日本株全体としては下げ相場です。その中に、強い銘柄が散見される、というのが現状です。
さて、週末のアメリカ株は大きく値下がりし、為替も104円台まで円高が進行しました。シカゴ日経平均先物も20135円と、週末の日経平均株価から500円以上値下がりしています。26日の日本株も、朝方は大きく下落しそうです。
ただ、ここ数回は、アメリカ株が大きく値下がりしても、日本株は踏ん張って下げ止まることが繰り返されてきました。では今回もそうなるかといえば、それは分かりません。日銀がETF買いをしてくるでしょうから下げ渋る可能性は高いとは思いますが、アメリカ株が下げ止まらなければ日本株も一緒に下げていくはずです。
専門家、評論家の中には週末のアメリカ株の下落を受け、「日本株を安く買うチャンス」とアドバイスしている人も多いですが、基本的に私はその考えに反対です。もし、今日安く買えたとしても、明日以降さらに大きく値下がりしたら、塩漬け株を作ることになってしまうからです。慌てずに上昇トレンドに転じてから買っても全く遅くありません。
ただ、上昇トレンドにあって、株価が順調に上昇している銘柄で、買いそびれてしまったものについては、移動平均線を割り込まない限りは買ってもよいと思います。私も、買いそびれた銘柄はリストアップして、もし25日移動平均線近くまで株価が調整するのであれば、新規買いをしてみようと思います。日本株全体が下落相場ですから、それほど多く買うつもりはありませんが。
朝から大幅安になりそうなので、新規空売りはあまり入れるつもりはありませんが、移動平均線割れの保有銘柄はルール通り売り、移動平均線に接近した上昇トレンド銘柄は新規買いを検討する、という形で臨みたいと思います。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。