<今日の日本株>
8月20日の日本株は、引けにかけてじり高の展開となり、日経平均株価の終値は前日比114円06銭高の20677円22銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も上昇しました。
値上がり銘柄2769に対し値下がり銘柄885と全面高に近い展開、年初来高値更新銘柄は49、年初来安値更新銘柄は30でした。
ADA指数は9.4%となり、前日の1.2%から上昇しました。空売り銘柄の買い戻しや、25日移動平均線を超えている銘柄の新規買いを進めたことによります。ロング・ショートに変わりありませんが、空売りが少し減り、買いが増えつつある状態です。
<どこまで戻るかは不明だが・・・>
個別銘柄をみると、多くの銘柄が反発していることが分かります。ただ、まだ25日移動平均線より下に位置している銘柄の方が多いです。
とはいえ、25日移動平均線を超えてきたもの、そしてもう少しで25日移動平均線を超えそうなものも少なくなく、ここからさらに株価が堅調に推移すれば、ADA指数ももう少し上昇しそうです。
昨日、ネットの投資情報サイトをみると、2人の「専門家」がそれぞれ、「絶好の買いチャンス」「戻りは終了でここから急落」と、全く異なる見解を示していました。
このような記事を読むと、いったいどうしたらよいのかと混乱してしまうかもしれませんが、大丈夫です。一切無視すればよいだけです。
専門家の予想はかなり外れますし、そもそも専門家が将来を正確に予想できるなら、2人の専門家の見解が真っ二つに分かれることなどないはずです。
したがって、私たちは淡々と、株価のトレンドに従って行動すればよいだけです。個人的にはさっさと暴落してすっきりした反発を期待したいですが、下がると日銀の買いが出てくる一方、上値を買い上げる投資主体がほとんどいないため、結局は日経平均株価は横ばい、そんな中を強い銘柄は上昇、弱い銘柄は下落、という動きが続くのではないかと思います。
それならば、強い銘柄を買い、弱い銘柄を売るというロング・ショート戦略が最も理にかなっているのではないかと思い、実行しているわけです。
ただ、それでも利益を取れるかといったら微妙な状況であるのは確かですから、いっそのことポジションを持たずに様子見に徹するのも1つの戦略です。
私はポジションを取らないと相場の状況を肌で感じ取ることができませんので、ポジションを大きくしないように心掛けています。今は絶好のチャンスではありませんから、チャンスに備えて大きな損を避けるのが最優先すべきことです。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。