<今日の日本株>
週明け7月29日の日本株は、終日弱含みの展開となったものの引けにかけてやや戻り、日経平均株価の終値は先週末比41円35銭安の21616円80銭でした。
TOPIXも小幅安となりましたが、マザーズ指数は上昇しました。
値上がり銘柄1701に対し値下がり銘柄1953とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は78、年初来安値更新銘柄は46でした。
ADA指数は32.4%となり、先週末の32.4%と変わらずでした。引き続き、上昇トレンド銘柄を保有するとともに、下降トレンド銘柄を空売りするロング・ショート戦略を継続中です。
<今後の方向性を見極めてそれについていく>
個別銘柄をみると、エス・エム・エス(2175)やエレコム(6750)など高値更新となる銘柄が散見されていますが、安値更新銘柄もあるなど、相変わらず銘柄によりまちまちの動きです。
日経平均株価でいえば、21800円どころで頭をおさえられており、ここを明確に超えるかどうかがポイントとなりそうです。
いよいよFOMCを月末に控え、その後のアメリカ株の動きが注目されます。日本株は主体的に動くことができていませんので、当然ながらアメリカ株の動きに引きずられることになります。その意味でも、FOMC後のアメリカ株からは目を離せません。
株価が大きく変動したとき、ファンダメンタルを持ちだして「割安なのに株価が下がって買いのチャンス」とか「株価が上昇しているが割高なので売るべき」などと解説する専門家・評論家がたくさんいます。確かにファンダメンタルだけみればそうなのかもしれませんが、株価が動く理由は決してファンダメンタルではなく需要と供給の力関係です。
もしバブルが継続すれば割高な状態からさらに買われるでしょうし、逆に金融危機が起こって株価が急落すればいくら割安でもさらに売られることになります。
結局は、ファンダメンタルをベースに銘柄を選んだとしても、株価のトレンドが上昇トレンドならそれについていき、下降トレンドになったら売却する・・・この単純作業の繰り返しが、結果として利益を生み、大きな損失を避けることにつながるのです。
引き続き自然体で、次にくる大きな波に逆らうことなく上手に乗りたいと思います。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。