NYダウ史上最大の上げ幅にー2018年12月26日の日本株

<今日の日本株>
12月26日の日本株は、朝方は大きく反発したものの長くは続かず、そこから一直線に下落して日経平均株価は一時19000円を割り込みました。最後1時間で大きく反発して終値では前日比171円32銭高の19327円06銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も反発しました。

値上がり銘柄3176に対して値下がり銘柄683と全面高に近い展開、年初来高値更新銘柄は1、年初来安値更新銘柄は283でした。

ADA指数はマイナス1.3%となり、前日のマイナス2.5%から少し上昇しました。お遊び程度ですがリバウンド狙いの買いをしてみました。あくまでもお遊びです。

 

<ジェットコースター相場>
26日の日経平均株価は、19530→18948→19327と、激しく乱高下しました。19000円を割れた時は、リーマンショック級も覚悟しなければいけないと感じました。

しかし一晩あけてみると、NYダウが過去最大の上げ幅で上昇率も5%、ナスダックも上昇率5.8%の急反騰、本日27日の日本株も急反発必至です。

これで日経平均株価は26日が安値、多くの個別銘柄は25日が安値となりました。

結局、リバウンド狙いが成功するためには、12月25日、26日に買わなければいけなかったわけです。21日では早すぎたことになります。

著名な個人投資家の中には25日に買い向かった人も多かったようですが、私は絶対に勧めません。

21日までは手を出さず、25日に全力で買うことなど、まずできないからです。

25日に買っても、26日の動きをみたら、恐ろしくて売ってしまう可能性が高いです。

例えば資金が潤沢にあり、25日の下げで投資可能資金の10%くらいを買い、ここからの暴落も買い下がるというのであれば、それはありだと思います。

しかし、リーマンショックのときは、ここからさらに阿鼻叫喚の大暴落が起きたのです。結果的には25日での買いが正解だったわけですが、これはあくまでも結果論です。十中八九成功するタイミングと私も思いますが、残りの1割で大失敗して退場させられる可能性があるのです。

私の周りの30年以上の投資経験のある勝ち組投資家は、25日に買い向かうなどということは絶対しません。だから30年以上生き残ってこれたのです。

今はジェットコースター相場です。ボラティリティ(株価の変動率)が異常に高いので、いざ売買してみると思うように利益が出せません。

少なくとも今日の寄り付きにリバウンド狙いの買いを入れるのは遅いですし、明日以降再び株価が急落する可能性もあります。

さすがに空売りについては25日には買い戻さなければいけないと書きましたが、空売りの買い戻しのタイミングと、新規買いのタイミングは違います。

こんなに難しい相場環境で利益を狙いに行く必要はありません。それはギャンブルになってしまいます。

もっと相場が落ち着き、明確な上昇トレンドになってから買っても遅くありません。

株式投資はギャンブルではありません。賭けに勝つ必要はないのです。外国人投資家が大量に買い越すような、簡単に利益を得られるときを待って、着実に利益を得られればよいのです。

私はよほど上昇トレンド転換で25日移動平均線からのプラスかい離が小さく、買い時と思われる銘柄以外は買うつもりはありません。むしろ空売りのポジションの構築のタイミングを探っていくつもりです。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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