果たして押し目買いの絶好のチャンスなのか?-2018年12月6日の日本株

<今日の日本株>
12月6日の日本株は、朝方から安く始まり、時間の経過と共に下げ幅を広げる展開でした。日経平均株価は一時600円安となり、終値は前日比417円71銭安の21501円62銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も大幅下落となりました。

値上がり銘柄579に対して値下がり銘柄3159とほぼ全面安、年初来高値更新銘柄は4、年初来安値更新銘柄は221でした。

ADA指数はマイナス25.7%となり、前日の6.6%から大きく低下しました。25日移動平均線を割り込んだ保有株の売却、および25日移動平均線割れ銘柄の新規空売りを実行したことによります。
本日の株価下落を受け、買いより売りの方がかなり多いロング・ショートのポジションとし、ここからいくら株価が下がっても損失が膨らまないような形としました。

 

<本当に押し目買いや買い下がりのチャンス?>
個別銘柄をみると、意外とまだ上昇トレンドの銘柄もそこそこありますが、やはり下降トレンドの銘柄の方が多いです。
そして、先日までの反発のときもほとんど上昇できなかった弱い銘柄ほど、本日の下げにより年初来安値を更新してしまっています。

やはり、上昇トレンドが続いている銘柄は相対的に強く、下降トレンドが続いている銘柄は相対的に弱いという二極化の状況です。強い銘柄へ買いを入れる一方、弱い銘柄を空売りするというロング・ショート戦略は今の相場環境では正しいと思っています。

現状は、マザーズ指数のみなんとか25日移動平均線レベルで踏ん張っていますが、日経平均株価やTOPIXは25日移動平均線を大きく割り込んでしまっています。
これと、個別銘柄のうち200銘柄超が年初来安値を更新しているという事実からすれば、今はどう考えても買い時ではなく、明確な上昇トレンドの銘柄以外は保有を控えてキャッシュの比率を高め、損失を最小限に抑えるというのが正しい考え方だと思います。

しかしながら、多くの専門家・評論家・プロの人たちは大部分が「絶好の押し目買いチャンス」とか「ここからは買い下がりでOK」とか、「まだ上昇基調は崩れていない」などと、メチャクチャなことばかり言って善良な個人投資家を混乱させています。

年初来安値更新銘柄が200を超えているような状況で、押し目買いとか買い下がりとか上昇基調崩れずなどと、良く言えたものです。
空売りは無理にしなくてもよいですが、少なくとも保有する銘柄は上昇トレンドにあるもののみとし、キャッシュの比率を高めて嵐に備えるのがリスク回避・リスク管理の観点からは正しい選択です。

もし世界同時株安になり、日経平均株価が15000円、10000円になったら、今押し目買いとか買い下がりと言って買い向かった株は、損切りを適切にしない限り大きな含み損を抱えた塩漬け株になってしまうでしょう。

株式投資で最も重要なのは大負けしないこと、そのためには大負けの可能性がある行動をしないことです。
世界中で株価が大きく下落し、かつ年初来安値更新銘柄が200も出ている状況では、基本はキャッシュを温存し、やがて来るチャンスにお金を投じることができるようにしておくのが大切です。

くれぐれも、いい加減な評論家・専門家の口車に乗せられて今から株を大量に買いあさった結果、株価下落が止まらずに塩漬け株が大量発生して身動きができなくなることだけは避けるようにしてください。
日経平均株価が15000円や10000円までの暴落をする可能性、全然ありますよ。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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