上昇トレンド銘柄増加ー2018年11月29日の日本株

<今日の日本株>
11月29日の日本株は、前日のアメリカ株大幅高を受け高く始まったものの、その後は上値を切り下げる展開となりました。日経平均株価の終値は前日比85円58銭高の22262円60銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も上昇しました。

値上がり銘柄2219に対し値下がり銘柄1469と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄37、年初来安値更新銘柄6でした。

ADA指数は38.6%となり、前日の14.1%から大きく上昇しました。25日移動平均線を超えた銘柄の新規買い・買い戻しや、空売りの買い戻しを進めたことによります。現状、純粋な空売りは残っていますがだいぶ少なくなりました。

 

<リスク管理は資金量調整で>
個別銘柄をみると、25日移動平均線を超えた後順調に上昇するものが増えています。ただ、多くの銘柄は25日移動平均線を超えたばかりか、移動平均線近辺にあり、ここからが正念場となります。

日経平均株価、TOPIX、マザーズ指数ともに25日移動平均線を超えており、マザーズ指数は直近高値もこえている強い形です。また、年初来安値更新銘柄より年初来高値更新銘柄の方が多くなってきました。
したがって、上昇トレンドにある銘柄についてはある程度の強気を貫く局面ではありますが、すでに天井を付けた可能性もある相場ですので、全面的に強気になるのもどうかと個人的には思います。

そんな時には、資金量の調整により、リスクを管理するようにしてください。

例えば投資可能資金が100あるとして、このうち80を投資した後株価が急落して10%の損失を被ったら損失は8です。
一方、投資可能資金のうち30を投資した後10%の損失となったら、損失は3です。

もちろん、投資額が少なければ、株価が今後順調に上昇した場合の利益は少なくなります。

要は、上昇して利益を取り逃すリスクと、下落して損失を被るリスクのどちらを自分は重視するかです。

私は、下落して損失を被るリスクをできるだけ抑える方が良いと感じていますので、ADA指数は最大でも50%ほどに抑えようと今のところ思っています。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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