<今日の日本株>
8月2日の日本株は、後場に入って大きく値下がりしました。日経平均株価の終値は前日比234円17銭安の22512円53銭でした。
TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は小幅高となりました。
値上がり銘柄1207に対し値下がり銘柄2403と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は39、年初来安値更新銘柄は29でした。
ADA指数は44.7%となり、前日の42.5%からやや上昇しました。25日移動平均線を超えた銘柄を買う一方、割り込んだ銘柄は売却していて、銘柄の入れ替わりが激しいですがポジション全体の変動は結果として小幅にとどまっています。
<相場全体はまだ下げ相場>
個別銘柄をみると、私が投資している銘柄の中に高値を更新したものはありませんでした。上昇トレンドが続いているものはありますが、それほど数は多くありません。
とにかく、25日移動平均線を超えても、そこからほとんど伸びずにまた25日移動平均線を割り込んでしまうものが非常に多いです。
上がりそうだ、と思った株価が頭打ちになってしまう銘柄がここまで多いということは、相場全般は下げ相場であることの表れです。実際、明確な上昇トレンドになっている銘柄は全体の2割もないと思います。
それに加え、決算発表シーズンですから株価の乱高下も生じます。株価急落のリスクを避けるためには、新規に買うのであれば決算発表がすでに済んだ銘柄の中から投資対象を選ぶというのが1つの戦略です。
株式投資を長年続けていると感じることですが、株式投資は「我慢」を強いられる時間がかなり長いです。
相場全体が明確な上昇相場にならないと大きな利益は望めませんが、明確な上昇相場ではない時間の方が長いわけです。時には大暴落もあります。
でも、大暴落による大きな損失を回避しつつ、明確な上昇相場で大きな利益を取ためには、常日頃からルールに基づいて淡々と売買をしていく必要があります。今のような相場環境では損切りも増えますからいやになってしまいますが、それを乗り越えなければ大きな利益は取れませんし、大きな損失につながってしまうのです。
今のような相場環境では負けて当たり前。変なタイミングで買って余計な損失を増やしたり、売るべきところで売らなかった結果株価が下落を続けて大きな損失になってしまう、といった行為を避けることが最も重要です。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。