<今日の日本株>
12月19日の日本株は、小幅に値下がりし、日経平均株価の終値は前日比33円77銭安の22868円00銭でした。
TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は上昇しました。日経平均株価が軟調な時にはマザーズ指数が上昇するという、最近ではお決まりのパターンです。
値上がり銘柄1472に対し値下がり銘柄2208と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄はだいぶ減少して125、年初来安値更新銘柄は10でした。
ADA指数は78.0%となり、前日の78.2%とほぼ変わらずでした。個人的に、ADA指数80%近辺がマックスなので、それに近付いている最近は銘柄入れ替えにより、80%を超えないように調整しています。銘柄を入れ替えながらも、完全強気を維持しています。
<売った株の株価が上昇したらどうする?>
個別銘柄をみると、値動きはバラバラ、という感じです。インベスターズクラウド(1435)、トリドールホールディングス(3397)、ラウンドワン(4680)、イー・ガーディアン(6050)などが高値更新の動きとなり、SEMITEC(6626)はここ数日急騰、昨日はストップ高まで上昇しました。
一方、建設株が全般に軟調な動きになり、下降トレンド入りの銘柄も増えているなど、値下がりが続いているものも少なくありません。
今さら言うまでもありませんが、上昇トレンドの銘柄を保有し、下降トレンドに転じたら速やかに売却する、それを淡々と続けるだけです。
ところで、私は先日ディジタルメディアプロフェッショナル(3652)という銘柄を売却しました。理由は、買値から短期間で大きく値上がりしたこと(約3倍)、そして移動平均線からのかい離が大きくなっていたことです。また、この株は足元の業績の裏付けに乏しいため、いざ下がり始めたら大きく下がりそう、と感じたことも理由の1つです。
この株が昨日ストップ高まで上昇しました。このように、上昇トレンド途中で売却した銘柄が売却後に上昇したり反発したりすることはよくあります。
こんなとき、私はそれ以上追いかけることはしません。売却するとき、「短期間で大きく上昇した。これ以上上昇したとしてもあきらめがつく」と考えて売却したからです。
なお、25日移動平均線割れで売却した銘柄が再度25日移動平均線を超えた場合は、原則として買い直しをしています。上記の例は、上昇トレンドの途中であるにもかかわらず売却をするときの話です。
もし、上昇トレンド途中で売ろうかどうか迷っているときは、売った後株価が上昇しても後悔しないかどうかを1つの基準としてみてください。そうすれば、10%、20%の利益で満足して売ることなく、利益を十分伸ばした後で売却することができます。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。