<8月4日の日本株>
週末8月4日の日本株は、終日弱含みの動きとなり、日経平均株価の終値は前日比76円93銭安の19952円33銭でした。TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は上昇しました。
値上がり銘柄1934に対し値下がり銘柄1551とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は153と依然高水準、年初来安値更新銘柄は少し増えて23でした。
やはり決算発表シーズンのため、業績が良くない銘柄が売られているのが理由と思われます。
8月4日のADA指数は47.8%となり、前日の41.7%から上昇しました。新たに上昇トレンド入りした銘柄への新規買いなどを進めた結果の上昇です。
<決算発表によるトレンドの変化に注意>
今日も強い銘柄は相変わらず強く、好決算だった古河電気工業(5801)やアウトソーシング(2427)、日精エー・エス・ビー機械(6284)など高値更新となりました。また、前田工繊(7821)は決算発表からややタイムラグがあるものの、一気に直近高値を更新してきました。
一方、GMOクラウド(3788)のように、決算発表をきっかけに下降トレンドに転じるものも多いので、注意が必要です。
決算発表の内容が株価のトレンドに影響を与えることは多く、特にその中でも上昇トレンドだったものが下降トレンドに変化するケースは要注意です。
なぜなら、決算発表をきっかけにして、株価が天井を付ける場合も少なくなく、その場合、しっかりと保有株を売却しておかなければ、利益が減るどころか損失に転じてしまう可能性もあるからです。
VOYAGE GROUP(3688)が典型例ですが、例え決算内容がよくとも、決算発表を境に株価が上昇トレンドから下降トレンドに見事に転換していることが良く分かると思います。
好業績だから、株価下落は一時的だと高をくくっていると、大きな損失を招きかねません。
どんなに好業績であっても、下降トレンドになったらひとまず売る、これを徹底しておけば、いずれやってくるとてつもない暴落の局面も乗り切ることができます。相場環境が良い今のうちに慣れておくべきだと思います。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。