決算発表による乱高下に注意-2017年7月27日の日本株

<今日の日本株>
7月27日の日本株は、引けにかけ伸び悩んだものの上昇し、日経平均株価の終値は前日比29円48銭高の20079円64銭でした。TOPIXも上昇しましたがマザーズ指数は下落しました。

今日の値上がり銘柄1810に対し値下がり1689とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は163と相変わらず高水準、年初来安値更新銘柄は2でした。

ADA指数は73.1%となり、前日の77.3%から低下しました。保有株のいくつかが下降トレンドに転じたため、売却等をしたことが主な要因です。

<決算発表により急落した場合は?>
個別銘柄の動きはバラバラで、スタートトゥデイ(3092)、GMOリサーチ(3695)、山一電機(6941)など高値更新銘柄も数多くある一方、MRT(6034)、VOYAGE GROUP(3688)、リンクアンドモチベーション(2170)など明確に25日移動平均線を割り込むものも少なくありませんでした。

VOYAGE GROUPは決算発表の内容が期待されたものではなかったため大きく下落しましたが、ここまで急落すると、たとえ25日移動平均線を割り込んでいても、もう少し様子をみてから売却するか考えよう、と思うかもしれません。

しかし、私であれば25日移動平均線を割り込んだら売却することをルールにしていますので、例え急落により25日移動平均線を大きく割り込んだのであれば、売却します。

そのうえで、例えば底値から少し反発したところで買い直し、底値を割り込んだら再度売却するなどすればよいのです。

今は相場環境が良いので、多少失敗しても致命傷になりませんが、急落が相次ぐような相場となれば、大きな損失を出さないのが優先です。まずは売却し、そこからどうするかゆっくり考えた方が大きな損を避けることができます。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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