<今日の日本株>
7月12日の日本株は、終日軟調な動きとなり、高値更新を前に伸び悩みました。日経平均株価の終値は前日比97円10銭安の20098円38銭でした。TOPIX、マザーズ指数も下落しました。
値上がり銘柄1283に対し値下がり銘柄2191と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は113、年初来安値更新銘柄は7でした。
今日のADA指数は69.1%となり、前日の67.9%からやや上昇しました。指数自体の上昇はわずかだったのですが、新しく上昇トレンドの銘柄を買ったり、上昇トレンドに転じた銘柄のヘッジ売りを外したりする一方、重要度の高くない保有株を売却してADA指数が上昇しないように調整しています。
100%強気となれば、ADA指数80%程度までは持っていきますが、今は指数も高値更新に至っていないですし、中途半端な株価位置のため、少し余力を残しておきたいと思っています。
<個別銘柄も多くは伸び悩み>
個別銘柄の動きを見ると、KLab(3656)、イー・ガーディアン(6050)が高値更新、一時調整局面に入っていたラウンドワン(4680)が直近の高値を超えてくるなど、注目すべきものもあります。しかし全体的に見れば伸び悩みの動きであり、弁護士ドットコム(6027)のように高値更新したものの急速に伸び悩んで長い上ヒゲを付けてしまったものもあります。
長い上ヒゲを付けたからといって必ず天井を付けるわけではありませんが、注意すべき動きではあります。
<出遅れ銘柄の動きは?>
また、出遅れ銘柄として鉄鋼株や銀行株などを本ブログで先日取りあげたこともありました。実際私も新規買いしていましたが、そのうち銀行株については、数日前から売却をはじめ、今日をもって全て売却しました。少し上昇しただけで結局は頭打ちとなり、25日移動平均線割れ寸前まで下がってしまったので、より動きのよい銘柄に入れ替えることとしました。
鉄鋼株は、ここ数日頭打ちの動きであるものの、銀行株よりは株価チャートの形もよく、高値圏で株価が踏ん張っているので、もう少し保有を続けるつもりです。
ラウンドワンのように、右肩上がりに上昇していた銘柄が調整局面を挟み、再度直近の高値を更新する、という動きが他の銘柄にも広がってくれば、結局は今まで通りの「強い銘柄はずっと強い」「それ以外の銘柄は上がらない」という二極化相場に戻っていくのではないか、という感触を現時点では持っています。
そんな中でも、株価が底値から立ち上がり、大きな上昇につながる銘柄も出てくるはずですから、ご自身が目星を付けている銘柄がそのような動きになったら、とりあえず買ってみるのが良いと思います。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。