<今日の日本株>
6月28日の日本株は後場にかけて弱い動きとなり、日経平均株価の終値は前日比94円68銭安の20130円41銭でした。TOPIXも下落、マザーズ指数は3%近くの急落となりました。
今日の値上がり銘柄1037に対し値下がり銘柄2523と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は103、年初来安値更新銘柄は11でした。
今日のADA指数は57.8%となり、前日の78.7%から大きく低下しました。保有株の多くが下落し、25日移動平均線を割り込んだ銘柄が続出したため、売却を余儀なくされたことによるものです。
<25日移動平均線を次々と割り込む>
個別銘柄の動きをみると、RIZAPグループ(2928)など高値更新の銘柄もありますが、25日移動平均線を明確に割り込む銘柄も目立ちました。例えば日本M&Aセンター(2127)、寿スピリッツ(2222)、ビジョン(9416)、ニトリホールディングス(9843)などです。
昨日買いのタイミングにあると申し上げたモバイルファクトリー(3912)も、今日の下落で明確に25日移動平均線を割り込んでしまったので、売却ないし損切りが必要です。昨日の今日でこのような結果になったことは申し訳ございませんが、例え買った銘柄がすぐに25日移動平均線を割り込んだとしても売る、というルールで私自身は動いています。
<先週金曜日の急落より質の悪い今日のマザーズ指数急落>
23日の金曜日に急落したマザーズ指数はその後反発しましたが、今日になって再度急落となりました。
マザーズ指数自体は23日の金曜日の安値を割り込んではいませんが、個別銘柄の動きをみると、金曜日のときより明らかに悪化しています。
なぜなら、金曜日の急落では、25日移動平均線を割り込んだ銘柄は少なかったものの、今日の急落により25日移動平均線を割り込んだ銘柄が多数出現し、割り込まなかった銘柄も、25日移動平均線スレスレまで下落しているものが非常に多く出ているからです。
もし、ここからもう一段株価が下落した場合、今日時点で25日移動平均線スレスレの銘柄も25日移動平均線を割り込んでしまうでしょうから、それらの売却によってADA指数も30%程度まで下がる可能性があります。
先日、短期的な株価のトレンドをみるためのものとして、5日移動平均線が有効であるとご紹介しました。マザーズ指数についてみてみると、先週金曜日の急落時は、5日移動平均線を割り込んでいなかったものの、今日の急落によって、明確に5日移動平均線を割り込んでしまいました。こうなると、短期的な調整局面に突入する可能性が高まります。
今日は銀行株や鉄鋼株など、今までさえない動きの銘柄が強く推移しました。新興市場の中小型株から、こうした大型株に物色の対象がシフトする可能性も考えつつ、変化の兆候については本ブログにてお伝えします。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。