日経平均株価に固執すると見誤る日本株-2017年6月27日の日本株

<今日の日本株>
6月27日の日本株は、終日強含みの展開となりました。日経平均株価の終値は前日比71円74銭高の20225円09銭でした。TOPIXも上昇しましたが、マザーズ指数は下落しました。

今日の値上がり銘柄2172に対して値下がり銘柄1307と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は171とやや増加、年初来安値更新銘柄は4とと極めて低水準でした。

今日のADA指数は78.7%となり、前日の77.0%からさらに上昇しました。上昇トレンド銘柄の新規買いを進めているためです。
ここ最近は、上昇トレンドの銘柄が増えてきている一方、買いのポジションをこれ以上は広げたくないため、欲しい銘柄が上昇トレンドになるたびに、それを買うためどれを売ろうか、非常に悩む日々が続いています。

このように私が「どの銘柄を買ったらよいか迷う」状態にあるときは、相場環境は良好であり、株価は上昇しやすいことが多いです。

<目の付け所が違うと全く株価上昇に乗れない>
今日も、RIZAPグループ(2928)、アウトソーシング(2427)、サカタインクス(4633)、SEMITEC(6626)が高値を更新、フィックスターズ(3687)などストップ高になる銘柄もいくつかありました。

基本はこうした右肩上がりの上昇をしている銘柄を保有するだけで十分です。ただし、ミズホメディー(4595)のように、一旦25日移動平均線を割り込んだ場合は売却してさらなる下落に備える必要はあります。

今は二極化相場のため、相場環境が良くても、一度下降トレンドになったら大きく売られる可能性も十分にあります。日経平均株価が上昇トレンドだからとか、他の銘柄はまだ強いから、という理由で下降トレンドに転換した銘柄までも粘って持ち続けないようにすることが大きな負けを防ぐためには重要です。

ところで、投資情報サイトにて株価予想をしている評論家は、日経平均株価が明確に上昇せず、期待外れの動きだった、とコメントしていましたが、はっきり申し上げて、日経平均株価をみても日本株の実態は分かりません。
日経平均株価や、東証1部の大型株ばかり注目していると、今の株価上昇に全くと言ってよいほど乗れません。
でも、日経平均株価が足踏みしている中、右肩上がりの上昇を続けている銘柄が、たくさんあるのです。

私の最近の投稿をみれば、右肩上がりの上昇をしている銘柄はピックアップできると思いますので、参考にしてください。ただし、移動平均線からのかい離が大きいときは買いを見送るべきです。例えばモバイルファクトリー(3912)のように、株価が急上昇したタイミングでは手を出さず、25日移動平均線からのかい離が非常に小さくなった今のタイミングで買い、25日移動平均線を株価が明確に割り込んだら損切りすればよいだけです。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

関連記事