<今日の日本株>
6月14日の日本株は朝方こそ日経平均株価が一時20000円を回復したものの、そこから次第弱りの展開となり、結局マイナス引けとなりました。日経平均株価の終値は前日比15円23銭安の19883円52銭でした。TOPIXも小幅下落でしたが、マザーズ指数は1%近い上昇となりました。
値上がり銘柄1586に対して値下がり銘柄1866とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は144、年初来安値更新銘柄は9でした。
今日のADA指数は63.3%となり、前日の58.8%から上昇しました。建設株など、上昇トレンド銘柄の新規買いを行ったことが主な理由です。今まで建設株はほとんど組み入れていなかったので、他の銘柄売却でADA指数が下がった分、少し補充をしたといったところです。
<意外と上昇トレンドの個別銘柄は少ない?>
今日も強い銘柄は強く、TOKYO BASE(3415)、アカツキ(3932)、日精エー・エス・ビー機械(6284)、アルビス(7475)などが高値更新となりました。
一方、オープンハウス(3288)など、25日移動平均線を割り込む銘柄も毎日出現しています。
また、25日移動平均線を割り込んではいないものの、すれすれのところまで下げてきている銘柄も相変わらず多く、二極化相場、かつ強かった銘柄が少しずつ脱落している相場、という表現がしっくりくるかもしれません。
改めて、日々ウォッチしている400銘柄の株価チャートをみると、ここまで年初来高値更新銘柄が多く出ているにもかかわらず、明確な上昇トレンドをキープできている銘柄は、全体の3分の1ほどしかないと推測できます。
つまり、強い銘柄へ投資していないと、じり貧の状況になってしまうということです。今は、強い銘柄を持ったら25日移動平均線割れまでねばって持ち続ける、というのが有効な戦略です。
ただ、今は全般的には調整局面ですから、あまり25日移動平均線から上方かい離している銘柄に飛び乗るようなことは避けるのが無難です。今は全力勝負にいくほどの環境ではありませんので。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。