日経平均株価はしばらくもみ合いか?-2017年6月8日の日本株

<今日の日本株>
6月8日の日本株は、朝方は高かったものの、ラスト1時間で下落して引けました。日経平均株価の終値は前日比75円36銭安の19909円26銭でした。TOPIX、マザーズ指数も下落しました。

今日の値上がり銘柄数1429に対し値下がり銘柄数2035とやや値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は132、年初来安値更新銘柄は15でした。

今日のADA指数は72.1%となり、前日の71.3%から少し上昇しました。銘柄入れ替えが主であり、上昇トレンドの銘柄を買い、25日移動平均線を割り込んだ銘柄を売っています。

<強い銘柄は相変わらず強いが脱落する銘柄も>
今日も、年初来高値更新銘柄が132出ていることから分かる通り、強い銘柄は上値追いの動きを続けています。例えばエス・エム・エス(2175)、アウトソーシング(2427)、WDBホールディングス(2475)、グレイステクノロジー(6541)などです。半月ほど前の大陰線で天井を付けたかと思われたRIZAPグループ(2928)も高値を更新してきました。

一方、西松建設(1820)、サイバーエージェント(4751)など25日移動平均線を割り込む銘柄も散見されています。JUKI(6440)など、数日前に25日移動平均線を割り込んだのち、さらに下落を続けている銘柄もあります。

結局は、強い銘柄は持続して保有、25日移動平均線を割り込んだら売却、というルールに従っていれば今のところは問題ないと思います。

<騰落レシオからみた調整局面終了の時期は?>
5月24日に164.5%と「超異常値」まで上昇した騰落レシオですが、現在は109.8%まで低下してきています。
これまでの経験則上、80%近辺まで騰落レシオが低下すると、調整局面の終わりが近づくといった傾向があります。

例えば、昨年12月15日に165.5%まで上昇した騰落レシオは、今年2月9日に87.9%で底打ちしました。この間、2ヶ月を要しています。

一方、今回騰落レシオのピークを付けてからは、まだ半月しか経っていません。騰落レシオが底打ちまでは少なくとももう半月、長ければ2ヶ月くらいはかかるかもしれません。

しかし、騰落レシオが調整局面だからといって全ての銘柄が値下がりするわけではありません。強い銘柄は上昇を続けると思います。

騰落レシオが調整局面にあるうちは、上昇しにくい銘柄が増えてはしまいますが、上昇トレンドにある銘柄の保有を続け、下降トレンドになったら売却すれば問題なく乗り切れるはずです。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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