短期的な反発はあるかもしれないが・・・-2018年9月7日の日本株と今週の投資戦略

<9月7日の日本株>
週末9月7日の日本株は、日経平均株価が一時300円超の値下がりとなりました。その後はやや持ち直したものの、終値も前日比180円88銭安の22307円06銭でした。
TOPIX、マザーズ指数は日経平均株価より下落率は小さかったものの、ともに下落しました。

値上がり銘柄1243に対し値下がり銘柄2411と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は13、年初来安値更新銘柄は253でした。

ADA指数は2.0%となり、前日の9.1%から低下しました。相変わらず、上昇トレンド銘柄を買い、下降トレンド銘柄を売るロング・ショート戦略を実行しています。

 

<年初来安値が250も出ているのに「押し目」といえるか?>
個別銘柄をみると、オプティム(3694)など高値更新銘柄もあるものの、ごく少数です。年初来安値更新銘柄が250超という状況から分かる通り、大部分の銘柄が25日移動平均線を割り込み、下降トレンドになっています。

これほどひどい状況にもかかわらず、投資情報サイトでは「専門家」「評論家」の人たちが、「絶好の押し目買いチャンス」「ここから買い下がりで問題なし」などと、相変わらず無責任な発言を繰り返しています。

確かに、日経平均株価やTOPIXをみると、ボックス相場の下限に達しているように見えるため、それをもって「押し目買い」という考え方がないことはありません。

しかし、私たちが投資するのは日経平均株価やTOPIXではなく、個別銘柄です。そしてその個別銘柄の多くが下降トレンドで、年初来安値更新銘柄が253も生じているのです。

このような状況で買うのは、「押し目買い」でもなんでもなく、株価が値下がりしている途中で買う「逆張り」に他なりません。

何度も何度も申し上げていることですが、そうした専門家のコメントを信じて買った結果、株価が値下がりしたらどうなるかを良く考えてください。

「押し目買いのチャンス」とか「買い下がりでOK」というコメントは、言うなれば今の株価は割安だから買いなさい、という意味です。
割安と思って買った株が下がったら、さらに割安になりますから損切りすることができません。逆に、ナンピン買いで買い足しをする人も少なくないかもしれません。

では、ここから相場環境が急変して、日経平均株価が現在の22300円から20000円割れ、15000円割れ、10000円割れになったら、どうするのでしょうか?
「押し目買い」とか「買い下がり」という考え方では、株価が下がったときに損切りができませんから、多額の含み損を抱えてどうしようもなくなってしまうでしょう。

現時点で逆張りで買い、例えば10%値下がりしたら損切りする、というルールを設けるのであればまだましですが、それでも私としては、これほど多くの銘柄が下降トレンドにあり、かつ年初来安値を更新している状況で買い向かうのは「クレイジー」としか思えません。

もちろん、短期的な反発は十分考えられますが、私の投資手法は数日の株価上昇を取りに行くような短期売買ではありません。
株価が下がっている途中に「割安」と思って買い向かった結果、株価が下がって多額の含み損をかかえた塩漬け株を大量に発生させてしまう・・・これが今も昔も変わらない個人投資家の典型的な失敗例です。

逆張りをしていては永遠に株式投資で成功しないということに早く気づいてください。勝負するのは、株価が上昇トレンドに転じるのを確認できてからで全く遅くありません。
私の周りの成功している個人投資家は、みなキャッシュポジションを高めて守りに入っています。

現時点で買いを積み上げることは、仮に今回は成功したとしても、同じことを繰り返すことでいつかはとてつもない損失を抱える要因になる、非常に危険な行為であることをぜひとも理解してください。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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