<今日の日本株>
5月31日の日本株は、終日弱含みの動きとなり、日経平均株価の終値は前日比27円28銭安の19650円57銭でした。TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は上昇しました。
値上がり銘柄1456に対し値下がり銘柄2030とやや値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は135、年初来安値更新銘柄は61でした。
今日のADA指数は68.7%となり、前日の68.9%とほぼ横ばいでした。今日もあまり売買はしませんでした。
<今日も年初来高値更新銘柄は100超え>
毎日同じ話で申し訳ございませんが、日本株の二極化相場は今日も進展中です。リンクアンドモチベーション(2170)、エラン(6099)、寿スピリッツ(2222)、古河電気工業(5801)、前田工繊(7821)など高値更新となっています。また、アイリッジ(3917)など、これまでなかなか上昇しなかった銘柄にも本格上昇の兆しがみえてきています。
一方、年初来安値更新銘柄も61出ていて、弱い銘柄は上昇しないどころか下落が続いている、という状況です。
<日経平均株価とマザーズ指数の値動きの違いに注目>
5月に入ってからの日経平均株価のマザーズ指数の値動きをみると、伸び悩んでいる日経平均株価に対し、マザーズ指数は上昇が続いていて、明らかに異なる動きとなっています。
ざっくりと、日経平均株価は東証1部の主力株、マザーズ指数は新興市場銘柄の小型株の動きを表しているとお考え下さい。
このような値動きとなっている要因の1つに、為替レートが円高気味となっているため、東証1部の主力銘柄に投資資金が入りづらいという状況があると思われます。
私の運用成績は、マザーズ指数にかなり連動しますから、私としては利益が得られやすい動きが続いています。
円安に転じない限りは、この傾向はまだ続くと考えています。利益が得やすい相場が継続しているうちに、しっかりと利益を獲得しておきたいものです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。