今日の日本株(2017年5月24日)

<今日の日本株>
5月24日の日本株は、朝高後やや押し戻されたものの、終日強い値動きになりました。日経平均株価の終値は前日比129円70銭高の19742円98銭でした。TOPIX、マザーズ指数も上昇しました。

値上がり銘柄2539に対し値下がり銘柄988と値上がり銘柄優勢、年初来高値更新銘柄は236と高水準をキープ、一方の年初来安値更新銘柄は18にとどまっています。どう考えても日本株は上昇トレンドにあります。

今日のADA指数は73.1%となり、前日の72.5%からやや上昇しました。今日は新規買いした銘柄が結構多かったので、その分他の銘柄を売却し、ADA指数が上昇しないように調整しました。私としてはほぼフルインベストメントに近い状態が続いています。

<保有株は絶好調!>
皆さんは、ここ最近の投資成果はどのようになっていますでしょうか。私はここ数日、順調に利益が増加していて、特に今日の相場は保有株の大部分が上昇し、10%以上の上昇を見せる銘柄もいくつもあるなど、まさに絶好調でした。

例えばデジタルアーツ(2326)、GMOクラウド(3788)、RIZAPグループ(2928)、テクマトリックス(3762)などです。
今日は、上昇トレンドが続く右肩上がりの強い銘柄に、資金が流入していた感じを強く受けます。

<ついに騰落レシオが超異常値に達する>
一方で注意しなければならないのが、ついに25日騰落レシオが164.5%と、超異常値の水準まで達したということです。通常、騰落レシオが160%を超えることは極めて少なく、今日が騰落レシオのピークである可能性も大いにあります。

騰落レシオがピークに達した後は、当然下がっていくわけですが、ここで間違ってはいけないのが、騰落レシオが天井をつけたから、個別銘柄も天井を付けるというわけではないということです。

現に、騰落レシオが160%を超えた直近2回(2016年12月と2014年6月)は、その後の騰落レシオ下落局面でも、日経平均株価はそれほど下がっていません。

つまり、騰落レシオが上昇する過程では、相場環境がよいので強い銘柄だけでなく、弱い銘柄もそれなりに上昇していきます。しかし騰落レシオがピークを付けた後は、相場環境が悪化するため、弱い銘柄は下がってしまう可能性が高いのです。一方、強い銘柄はよほど大きな調整局面に突入しない限り、強い動きが続く可能性が高くなります。

以上から、上昇トレンドが続く強い銘柄にすでに十分な金額を投資しているならば、騰落レシオがピークをつけたとしても、特に戦略を変更する必要はありません。心配であれば、保有株の一部を売却してある程度の利益確定をしても悪くないと思います。

評論家の一部に、ここからは出遅れている弱い銘柄が上昇する、という予測も出ているようですが、もしその通りになるならば、強い銘柄が25日移動平均線を割り込み、弱い銘柄が25日移動平均線を超えてくるはずです。そのような動きになってから実際に強い銘柄を売り、弱い銘柄を買えばよいと思います。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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