<今日の日本株>
週明け5月22日の日本株は終日強含みの動きとなり、日経平均株価の終値は先週末比87円52銭高の19678円28銭でした。TOPIXも上昇、マザーズ指数は後場一段高となり、大きめの上昇となっています。
値上がり銘柄2513に対し値下がり銘柄1021と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は153と再び増加傾向、年初来安値更新銘柄は20と減少傾向です。
今日のADA指数は73.6%となり、先週末の70.4%から上昇しました。銘柄入れ替えを相変わらず行っていますが、売り銘柄より買い銘柄の方が多かったため指数上昇につながりました。
<今日も引き続き高値更新銘柄が相次ぐ>
日本株について、基本的な動きは変わっていません。先日の一時的な急落も、株価のトレンドを変えるまでには至っておらず、強い銘柄は25日移動平均線を割り込むことなく、再び騰勢を強めています。
例えば、ルネサンス(2378)、VOYAGE GROUP(3688)、JCU(4975)、ミズホメディー(4595)などは順調に高値を更新しています。
一方、アスカネット(2438)、セプテーニ・ホールディングス(4293)、ラオックス(8202)など、弱い銘柄は上昇の兆しすら感じられないものが多いです。
弱い銘柄の株価をウォッチして、買いのタイミングを待つのは良いと思いますが、今は強い銘柄をある程度保有していないと、まったく利益が得られない状況になってしまいかねません。
どう考えても今は利益が増加しやすい時期ですから、上昇トレンドが続く限り持ち株は保有を継続し、利を伸ばすべきです。
<保有銘柄の売却タイミングは?>
今は、多くの銘柄が上昇トレンドにありますが、いずれは保有株を売却しなければならないタイミングがやってきます。その時のポイントは、いかに「客観的な基準」を設けるかです。
例えば、朝日インテック(7747)はしばらく上昇トレンドが続いていて、5460円まで上昇したものの、ここ数日で失速し、5080円まで下落しています。日足の株価チャートを見る限りは、一旦の天井を付けたようにも見えます。
しかし私はこのタイミングではまだ売却しません。25日移動平均線が5020円にあり、まだそこを割り込んでいないからです。
株価チャートの形をみて、「一旦の高値をつけたなあ」と思っていても、相場環境が良い時は、そこから切り返して再び高値を更新することもあります。蛇の目ミシン工業(6445)は、まさにそのような動きとなっています。
ですから、私は25日移動平均線を割り込まない限りは保有を継続することにしています。
相場環境が悪く、次々と25日移動平均線を割り込む銘柄が生じているようなときは、売却してしまう可能性もありますが、今は逆に高値更新銘柄が相次いでいる状況ですから、前倒しの売却も不要です。
いつ売却するか、いろいろと考え始めるときりがなく、結局は相場環境に流されてしまったり、早すぎるタイミングで売却してしまいます。25日移動平均線を割り込んだら売ると決めていれば、余計な心配をする必要がありませんから非常に楽ですし、上昇が続く銘柄の利益をできるだけ伸ばしたうえで売却することができます。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。