<今日の日本株>
5月10日の日本株は上昇し、日経平均株価の終値は前日比57円09銭高の19900円09銭でした。TOPIX、マザーズ指数もともに上昇しました。
今日の値上がり銘柄は2025、値下がり銘柄は1459とやや値上がり優勢でした。年初来高値更新銘柄は266と高水準をキープ、年初来安値更新銘柄は6でした。
今日のADA指数は77.0%となり、前日の79.9%からやや低下しました。銘柄入れ替えの他、保有株に一部25日移動平均線を割り込んだものがあったため、それらを売却ないしヘッジ空売りをつけたためのものです。特に弱気になったわけではありません。
<業績予想の割には良く上がる個別銘柄>
個別銘柄は、続々と決算発表が行われています。アニコムホールディングス(8715)など決算発表により大きく下落する銘柄もいくつかあるものの、大部分は決算発表後も株価が上昇しています。
そして、株価が大きく上昇している銘柄の来期業績予想をみると、「この業績予想でここまで上昇するのか?」と思うものがかなりあります。例えば日精エー・エス・ビー機械(6284)、GMOクラウド(3788)などです。
もちろん、それほどの業績予想でないにもかかわらず株価が大きく上昇する、ということは、現在の日本株の地合いが良いことを意味しますから歓迎すべき動きではあります。
今のところ、決算発表による株価の波乱(株価の大幅下落)は非常に限定的といえます。
なお、昨日取りあげたアイスタイル(3660)ですが、本日株価が大きく下落しています。これは非常に残念な動きでしたが、私の買値はまだ下回っていません。でも、買いが1日遅かったら、さっそく含み損を抱える形になってしまっています。
株価が下落するリスクも踏まえて、25日移動平均線から大きくかい離した状況での新規買いは控えるのが正解、といえる動きになりました。
<やや過熱感が生じ始めてはいる日本株>
ここ最近の株価上昇で、25日騰落レシオが127.2%まで上昇しています。3月14日に127.4%を付けた後に下落に転じ、4月初旬の調整局面につながりましたから、多少の警戒は必要と思います。
一方、決算発表シーズンが終わると、株価が堅調になることも多いので、変に弱気になる必要もありません。結局は、保有株の株価が下降トレンドになったら売却する、というルールを守っていれば問題ありません。
今は攻めの時期ですから、できるだけ利益を伸ばしておくのが得策です。取れるときに取る、とりにくい時には無理に取りに行かない、というのが株式投資で成果を出すためには必要ですから。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。