<4月28日の日本株>
GWを控えた週末かつ月末の4月28日の日本株は、次第安の動きとなり、日経平均株価の終値は前日比55円13銭安の19196円74銭でした。TOPIX、マザーズ指数も下落しました。
今日の値上がり銘柄1397に対し、値下がり銘柄2129と値下がり優勢でした。年初来高値更新銘柄は106となり、かなり強い銘柄も多いですが、年初来安値更新銘柄も12と少し増加しました。決算発表シーズンということもあり、決算発表で売られた銘柄はそのまま弱い動きとなる恐れもある点には注意してください。下降トレンドになればすぐに売却するのがよいでしょう。
4月28日のADA指数は71.6%となり、前日の79.5%から低下しました。やや積極的にポジション調整をしたことと、25日移動平均線割れの銘柄を売却したことなどによります。
<無理のない範囲で上昇トレンド銘柄に投資>
VOYAGE GROUP(3688)、テー・オー・ダブリュー(4767)、兼松(8020)など、株価が強い動きを続けているものもある一方、野村ホールディングス(8604)はせっかく超えた25日移動平均線の近辺まで売られてしまいました。日本取引所グループ(8697)など、25日移動平均線を再度割り込んでしまったものもあります。
銀行株や証券株が買われる展開になれば、それまで新興市場銘柄中心だった物色対象が大型株に変わるか?と思っていましたが、すでに証券株については腰折れしています。
今週は株式市場が開いているのが2日間しかありません。北朝鮮問題も相変わらずくすぶっていますから、無理のない程度で上昇トレンド銘柄に投資するのが良いと思います。地政学リスクが心配であれば、投資資金を減らすか、プットオプションの買いで対応しておきましょう。
決算発表をきっかけに、それまでの株価のトレンドが変わることも多いので、決算発表後の株価の動きは注意しておいた方がよいです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。