<今日の日本株>
4月6日の日本株は大幅安の展開となり、日経平均株価の終値は前日比264円21銭安の18597円06銭でした。TOPIX、マザーズ指数もともに大幅安でした。
今日の値上がり銘柄281に対して値下がり銘柄3453と、全面安の展開でした。年初来高値銘柄はわずか18まで減少、一方の年初来安値銘柄は632まで急増しています。
今日のADA指数は14.7%となり、前日の21.0%からさらに低下しました。25日移動平均線を割り込んだ保有株を売却したり、25日移動平均線を割り込んではいないもののチャートの形が悪化した銘柄の保有株の一部を売却しました。
<下降トレンド転換銘柄が日々増加中>
個別銘柄の動きを見ると、確かにエン・ジャパン(4849)、ファーストロジック(6037)、M&Aキャピタルパートナーズ(6080)など、上昇トレンドを維持している銘柄もあります。しかし、現状では9割方が下降トレンドで、エラン(6099)、前田工繊(7821)、神戸物産(3038)、ニプロ(8086)などは、今日明確に25日移動平均線を割り込んでいます。
<テクニカル的には反発間近だが・・・>
今日時点での25日騰落レシオは78.4、6日騰落レシオは32.2となり、これだけをみるといつ反発してもおかしくありません。また、年初来安値銘柄が632に達していることも陰の極に近付きつつあることを示しています。
しかし、ここまでの下げをみると、投げ売りが出ている感じがほとんどしません。となると、さらなる下落があってもおかしくありません。
したがって、今の段階で下降トレンド真っ只中の銘柄を下手に新規買いすると、さらなる下落によって大きな損失を被る危険性がかなり高いと思います。
ただし、仮にここから反発に向かった場合、強い銘柄から25日移動平均線を超え、上昇トレンドに転換するはずです。それらを新規買いすることは問題ないでしょう。再度25日移動平均線を割り込んだら損切りする、という前提ではありますが。
つまり、ここからさらに下落した場合は、下降トレンドに転じた保有株を売る、反発した場合は上昇トレンドに転じた銘柄を新規買いする。こんなシンプルな戦略で対応すればよいでしょう。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。