今日の日本株(2017年3月27日)

<今日の日本株>
週明け3月27日の日本株は、アメリカ株安・円高進行などを嫌気して大きく値下がりしました。日経平均株価の終値は、先週末比276円94銭安の18985円59銭でした。TOPIX、マザーズ指数も大きく値下がりしています。

値上がり銘柄840、値下がり銘柄2742で、値上がりが意外と多かった印象はありますが、私のウォッチ銘柄では、もっと値下がりの割合が多かった感じがしました。昨年来高値更新銘柄は54と低水準、昨年来安値更新銘柄はゼロでした。

今日のADA指数は46.0%となり、先週末の46.8%からほぼ変わらずでした。25日移動平均線を割り込んだ銘柄は順次売却していますが、上昇トレンドの銘柄を新規買いしたものもあり、トータルの投資金額はほぼ変わらず、となっています。

<体感的に明確な上昇トレンドの銘柄は1割程度>
ベネフィット・ワン(2412)、ルネサスエレクトロニクス(6723)、チエル(3933)、フリークアウト・ホールディングス(6094)など順調に値上がりしている銘柄もありますが、それはわずかです。
多くの銘柄が25日移動平均線を明確に割り込んでいて、特に証券株や銀行株はかなりよくない状況です。ソフトバンクグループ(9984)など、ここから下げが加速してもおかしくないようなチャート形状のものも少なくありません。
また、夢真ホールディングス(2362)、ハウスドゥ(3457)など25日移動平均線スレスレのレベルまで下がっている銘柄が非常に多くあります。

現在、明確に上昇トレンドが続いているのは、私のウォッチ銘柄の中では1割程度です。結局、日本株全体は調整局面の中にある、ということとなります。

<25日移動平均線は割れているが・・・>
日経平均株価は、現時点で明確に25日移動平均線を割り込んでいます。その点でいえば、下降トレンドに入っているようにも思えます。
しかし、日足チャートをみると、今年に入ってからの狭い範囲でのボックス圏の中での動きにとどまっていることが分かります。
つまり、明確に方向性が「下」とはまだなっていないということです。

今までは、このあたりのレベルから反発していましたが、今回も同様になるかは分かりません。上と下、どっちに動くかまだ良く分からないのが今の状況です。
結局は、いつもの繰り返しになりますが、保有する個別銘柄が25日移動平均線を割り込んだら売る、という形にせざるを得ないと思います。これを実践している限り、仮に株価がここから大きく下がったとしても損失は最小限に食い止めることができます。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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