ご質問の回答(20)

<ご質問>
いつもブログ等拝見させていただいております。大変参考になる情報提供、本当に有難うございます。
恐縮ですが質問させてください。

先生のADA指数の増減には何か客観的な基準・根拠はありますか?

投資には客観性が必要だとのお話でしたが、「トレンドフォロー」には明確な基準(25日線を超えたか否か)をお示しいただいていますが、もうひとつの重要要素であると思われる「ADA指数」には同様な客観的基準はございますでしょうか?ADA指数は何と連動して増減させていらっしゃいますか?

大変お手数だとは思いますが、ご教授いただけたら幸いです。

宜しくお願いします。

<回答>
ご質問いただきありがとうございます。
ADA指数は、私自身が日々の売買により積み上げたポジション(買い残高-空売り残高)が、投資可能資金に対してどの程度の割合かを示したものです。

例えば投資可能資金が100、現在の純買いポジションが70としたら、ADA指数は70%となります。
これが高ければ高いほど、ポジションを積み増しているので私自身は日本株に対して強気、逆に低ければ低いほど、ポジションを保有していないので日本株に対して弱気、となります。

基本的に、ADA指数は、ウォッチしている400銘柄のうち、上昇トレンドにある銘柄の割合におおむね一致します。
しかし、個人的に強気であるときは、例えば上昇トレンドにある銘柄の割合が全体の50%であっても、上昇トレンドの銘柄に投資資金をそれ以上の割合で突っ込むため、ADA指数が70%になったりします。
このあたりは主観で判断しています。今であれば、個別銘柄によって値動きがバラバラなので、上昇トレンドにある銘柄が全体の50%だからといって投資資金も50%しか投下しないと、あまり利益を伸ばすことができません。
そのため、上昇トレンド銘柄が全体の50%でも、投資資金の70%、80%を投下して、より利益を伸ばそうとしています。
もちろんこの戦略には失敗もあります。その意味ではADA指数は客観性を持たせているつもりではあるものの、ある程度の主観も混じっていることになります。

私が個人的に(つまり客観性をもたせつつも主観的に)日本株に対してどの程度強気かを表しているものがADA指数といえます。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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