<今日の日本株>
3月7日の日本株は、非常に小さな値動きでした。日経平均株価の終値は前日比34円99銭安の19344円15銭でした。TOPIXは小幅高、マザーズ指数は下落して引けました。
値上がり銘柄1543に対して値下がり銘柄1847とほぼ拮抗、昨年来高値更新銘柄は106、昨年来安値更新銘柄は1でした。
日経平均株価は今年に入ってから結局横ばいの動きに終始しており、上に抜けるか下に割れるかは今のところ分かりません。ただ、動いた方につくことになるとは思っています。
今日のADA指数は75.6%となり、前日の78.7%からやや低下しました。今後上昇トレンドに転じる銘柄が増える可能性があるため、重要度の低い保有株をあらかじめ売却したことなどによるものです。
<個別銘柄の動きあれこれ>
上でお話しした通り、日経平均株価は全くトレンドが発生していませんが、個別銘柄はそうでもありません。
例えば、テクマトリックス(3762)やオカダアイヨン(6294)は直近高値超えで非常に強い動きですし。RIZAPグループ(2928)のように、底値からの立ち上がりを感じさせる動きの銘柄もあります。リンクアンドモチベーション(2170)など、上値追いしている銘柄も少なくありません。
一方、いちご(2337)など直近安値を割り込んで下値模索をしている銘柄もあります。私の実践する株価トレンド分析では、直近安値を割り込んでいる銘柄を新規買いしたり、保有継続する、ということはあり得ません。
メタップス(6172)も反発力が鈍く、再度25日移動平均線を割り込もうとしています。明確に25日移動平均線を割り込んだら撤退、という形です。
昨日まで強かったシュッピン(3179)、フルスピード(2159)、エラン(6099)モブキャスト(3664)などは今日は一転して弱い動きとなっていますが、25日移動平均線より上に株価がありますから、今日の動きを踏まえて何か行動するという必要性は感じません。ITbook(3742)などはいわゆる「かぶせ線」の形で非常によろしくないですが、私なら特に何もしません。これを天井と捉え、売却するという選択肢もあるでしょうが、よほど短期間で大きく上昇していない限りは、私は何も動きません。
今日は、個別銘柄についてあれこれコメントしてみましたが、このように値動きがバラバラです。強い銘柄を残し、弱い銘柄は外して、強い銘柄の押し目で乗り換える、といったポジション調整も求められるところです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。