今日の日本株(2017年2月14日)

<今日の日本株>
2月14日の日本株はバレンタインデーのように甘い相場、とはいかず後場にかけて大きく下落しました。日経平均株価は前日比220円17銭安の19238円98銭で終えました。TOPIXも同様に下落しましたが、マザーズ指数は上昇しました。
今日も日経平均株価は朝高→次第安、マザーズ指数は朝安→次第高と、ほぼ逆相関の動きでした。

今日の値上がり銘柄1480、値下がり銘柄2009とやや値下がり優勢でした。昨年来高値更新銘柄は211と、全般の相場環境があまりよくない割には結構な数に上りました。昨年来安値更新銘柄は1でした。

今日のADA指数は81.8%となり、前日の79.7%からやや上昇しました。新規買いの分だけ他の銘柄を売ることで対応したものの、80%を少し超えてしまいました。ただ、それだけ株価が強く、上昇トレンドが維持されている銘柄が多い、という表れでもあります。銘柄間の株価の動きがバラバラですから、安易に下降トレンドの銘柄を保有しないよう注意すべきと思います。

<決算発表後の好業績個別銘柄の株価の動きに着目>
昨日、私の買いタイミングの実例を具体的銘柄を挙げて紹介しましたが、決算発表前とタイミングが悪かったのか、ワールドホールディングス(2429)や日本管理センター(3276)は今日になって反落し、25日移動平均線を再度割り込んでしまいました。

ただ、私がお伝えしたかったのは、あくまでも個別銘柄ではなく、どのような株価チャートの形状になったら私は買いに入るか、ということです。結果として上記2銘柄は1日で25日移動平均線を割り込むことになりましたが、その場合は損切りをするだけです。あくまでもルールに従って淡々と売買するのみです。

ところで、株価乱高下の原因となる決算発表もようやく終わろうとしており、次の決算発表シーズンまで、比較的やりやすい相場が訪れます。
私が決算発表後に注目するのは、好業績にもかかわらず株価が下落した銘柄や、減益予想のため売られた銘柄などです。こうした銘柄は、決算発表による表面上の数字に反応してとりあえず株価が下落するものの、その後内容をよく見なおしてみると、特殊な要因で減益になっていたり利益が伸び悩んでいるだけ、というケースも多くあります。

すると、そうした銘柄は見直し買いが入り、一度25日移動平均線を下回った株価が持ち直し、やがて再度25日移動平均線を超えて上昇トレンドに復帰します。このタイミングを見計らって新規買いを実行するのです。この手法は、私自身よく使います。

したがって、決算発表により株価が大きく下がり、25日移動平均線を大幅に割り込んでしまった銘柄があっても、買いタイミングを見逃さないようウォッチは続けた方が良いと思います。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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