<今日の日本株>
2月1日の日本株は、アメリカ株安・円高を嫌気して朝方こそ安く始まったものの、そこから切り返し、上昇して引けました。
日経平均株価の終値は前日比106円74銭高の19148円08銭でした。TOPIXも上昇しましたが、マザーズ指数は小幅安でした。
今日の値上がり銘柄は1927、値下がり銘柄は1524とやや値上がり優勢、昨年来高値更新銘柄は85、昨年来安値更新銘柄は7でした。ほんのわずかですが、昨年来安値更新銘柄が増えています。特に気にする必要はありませんが、弱い銘柄を追いかけるとズルズル下がって大変なことになりかねません。例えばUMNファーマ(4585)を、先日のストップ安2連発の後に寄り付いたところで「だいぶ安くなった」と喜んで買っていたら、今では買値から40%近くも値下がりしていることになるのです。
基本的には、強い銘柄を追いかけるようにすべきでしょう。
今日のADA指数は65.3%となり、前日の63.4%から少し上昇しました。朝方の様子からはもう少し保有株を減らすことも覚悟しましたが、切り返しの動きとなったため、売却を必要とする銘柄は少なく収まりました。逆に新規買いとなった銘柄がいくつかありました。
<上昇トレンド銘柄の大幅高が目立つ動きに>
今日は、我らがマイネット(3928)がストップ安になる一方、アライドアーキテクツ(6081)がストップ高となり、テクマトリックス(3762)やスタートトゥデイ(3092)も大きく上昇するなど、上昇トレンドの銘柄が大幅高になるものが目立ちました。
また、リクルートホールディングス(6098)など、きれいな上昇トレンドが続いている銘柄も上値を取ってくるなど、強い銘柄は多少の調整程度ではびくともしないようです。
まだ日経平均株価は25日移動平均線を割り込んでいますが、あくまでも個別銘柄ベースで株価のトレンドを確認し、上昇トレンドである限りは保有を続けて少しでも利益の上積みを図るようにしましょう。
<トランプ氏の円安けん制の意図は?>
トランプ氏は昨日、日本の為替政策について懸念を表明しました。これを受け、専門家・評論家たちは「急激な円高と日本株急落に注意」と発言しています。
しかし、トランプ氏の目指す「強いアメリカ」が実現すれば、ドル高になるはずであり、発言の内容は矛盾しています。
これにつき、私はトランプ氏の為替けん制発言は、来週2月10日に開かれる日米首脳会談でアメリカに有利な条件を引き出すためのものであると思っています。
もちろん、将来に絶対はありませんから、私の予想が外れる可能性もあります。でも、私はあくまでも株価のトレンドに従って行動しますから、予想が外れて円高になっても、25日移動平均線割れ直後に売却すれば何ら問題ありません。
問題なのは、専門家・評論家の「ここから円高・株安になる」という根拠のない発言を信じて、株価が意に反して上昇しても「ここから株安になるはず」と買わなかった結果、株価の大きな上昇というチャンスをみすみす逃してしまう恐れがある、ということです。
本ブログで繰り返し言っていることですが、将来の為替や株価を予想しても当たりません。それよりも、トレンドについていく方がよっぽど賢いです。
株式投資は考えるものではなく、パターンに当てはめて行動するものです。このことに気づけば、一気に投資成果が向上するはずです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。