今日の日本株(2016年1月26日)

<今日の日本株>
NYダウ史上初の20000ドル突破を受けた1月26日の日本株は大幅高となり、日経平均株価は前日比344円89銭高の19402円39銭で引けました。TOPIXも大幅高でした。マザーズ指数は小幅高にとどまりましたが、日経平均株価が強い時はマザーズ指数は弱いということが多いので、順当な動きです。

値上がり銘柄2652に対し値下がり銘柄も859と結構あり、日経平均株価がここまで上昇しても、弱い銘柄は株価が上がらない、という点で銘柄選びには注意が必要です。
昨年来高値銘柄は186まで増加してきました。昨年来安値銘柄は3です。

今日のADA指数は70.1%となり、前日の60.3%から大きく上昇しました。1月18日には41.7%まで低下していましたが、そこからかなり上昇、つまり買いのポジションを積み増していることになります。
ヘッジの空売りを付けていた銘柄が25日移動平均線を上回ったため空売りを外したり、上昇トレンドの銘柄を新規買いしたことで大きく上昇しました。

<大幅高銘柄を利食いして出遅れ銘柄にシフトすべきか?>
投資情報サイトをみると、投資のプロと呼ばれる人が、「そろそろ大幅高の銘柄を利食いして、株価が上がっていない出遅れ銘柄を逆張りで今から買っておくべき」とアドバイスしています。果たして本当にそうすべきなのでしょうか。

実は、これは非常に難しい問題で、ここから大幅高の銘柄が下がって出遅れ銘柄が上がれば正解、逆に大幅高の銘柄がさらに上昇して出遅れ銘柄が全然上がらないとなれば不正解と、ふたを開けてみるまで分からないというのが実際のところです。

そんなことを話しても身も蓋もないので、私の戦略をお話ししますと、基本的には「強い銘柄につけ」というスタンスで、いくら株価が大幅上昇しても、短期間で3倍とか5倍にならない限り(例:サイバーステップ(3810)は約半分利食いしました)は上昇トレンドが続く限り保有を続けます。この手法を貫いたことにより、2005年ごろの小泉相場や、2013年前半の初期アベノミクス相場といった、いわゆる「大相場」で大きな利益を得ることができたからです。

例えば、アドバンテスト(6857)やイー・ガーディアン(6050)などは、ここ1~2ヶ月程度で買値から50%ほど上昇していますが、この程度の上昇では利食いはしません。(もちろん25日移動平均線を割り込めば利食いします)

コツコツ利食って次の銘柄に乗り換えるか、強い動きが続く限りできるだけ長く持ち続けるか、これは人それぞれのスタンスの違いですから「唯一の正解」はありません。
ただ、私は「大相場」を絶対に逃したくないのです。大相場では長期間上昇トレンドが続き、その間に株価が大きく上昇します。だから上昇トレンドが続くうちは、短期間の株価急騰がない限り保有を続けるというのが私のスタンスです。

もう1つ、2000年頃のITバブル相場のように、株価が二極化することもあります。この場合、株価が強い銘柄を買っておかなければ全く利益を上げられないという事態に陥ります。この点を考えると、出遅れ銘柄ばかりを狙うのもちょっと怖いなと思います。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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