<今日の日本株>
12月28日の日本株は小動きとなり、日経平均株価の終値は前日比1円34銭安の19401円72銭でした。TOPIXは小幅上昇、マザーズ指数は1%以上の上昇となりました。
今日は全面高までとはいかないものの、値上がり銘柄2562に対し値下がり銘柄961と、値上がり銘柄がかなり多くなりました。また、年初来高値も114と再び3桁に達しており、今日は株価の動きが強い銘柄が多かった感じです。年初来安値は1でした。
今日のADA指数は82.5%となり、前日の77.4%から上昇しました。ここ数日、今までさえない動きだった銘柄が明確に25日移動平均線を超えてくるケースが目立っているため、そうした銘柄を新規買いした影響です。もうこれ以上買いは増やせないな、というところまで買い進めている状況です。
<物色対象にやや変化の兆し>
今日は、どちらかというとトランプ相場であまりさえない動きだった銘柄に強いものが目立ちました。例えばベネフィット・ワン(2412)、デジタルアーツ(2326)は上方向への動きが明確になりつつありますし、調整局面での下落幅が小幅だったルネサンス(2378)は高値更新となりました。
また、ファインデックス(3649)、リニカル(2183)、パイプドHD(3919)、アイ・アールジャパンホールディングス(6035)など、明確に25日移動平均線を超えてきた銘柄も目立ちます。
建設株、鉄鋼株、銀行株など先駆した銘柄がお休みしている間、それまで上昇していなかった銘柄が買われる展開というのは、ある意味健全な相場です。もし先駆銘柄が調整一巡後再度買われて直近高値を超える動きをみせてくれば、日本株のさらなる上昇も大いに期待できます。
Facebookにて、25日移動平均線すれすれまで調整してきた銘柄の対処方法についてのご質問がありましたが、これについては別稿にて検討してみます。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。