<今日の日本株>
週明け12月19日の日本株は底堅い動きとなり、日経平均株価の終値は先週末比9円55銭安の19391円60銭でした。TOPIXも小幅下落、マザーズ指数も下落となりました。
今日の値上がり銘柄1621に対して値下がり1896とほぼ拮抗の状況です。注目すべきは年初来高値更新銘柄数で、115銘柄と先週末と比べて大きく減少しました。年初来安値更新銘柄数は2です。
すでに騰落レシオが先日165.5%と過去最高を更新した後の相場です。当面の間、全面高の相場は来ないと思っておいた方がよいでしょう。
今日のADA指数は73.8%で、先週末の73.6%とほぼ変わらずでした。25日移動平均線を割り込んだものを売却し、上昇トレンドのものを新規買いするという銘柄入れ替えを行いました。ADA指数がほぼ変わらずなのは、指数が上昇しないように新規買いの銘柄をセーブしているためです。
<銘柄によっては当面の高値をつけた可能性も>
上で書きましたように、年初来高値更新銘柄数が大きく減少しています。また、個別銘柄の日足チャートを見ると、先週あたりを高値に、少し頭がもたげているような動きのものが目立ちます。
例えば長谷工コーポレーション(1808)や安藤・間(1719)などの建設株にはそうした銘柄が多いです。長谷工コーポレーションはまだ上昇トレンドですが、安藤・間はすでに25日移動平均線を下回っていて、上昇トレンドはいったん終了の形です。
もちろん、そうした銘柄であっても、上昇トレンドが維持されている限りは、私としては特になにかアクションを起こすつもりはありません。
今日であれば、リンクアンドモチベーション(2170)は、25日移動平均線割れすれすれまで調整していたものの、今日は大きく反発しました。25日移動平均線を割り込む前に売却してしまうことで、こうした動きとなった場合対処できなくなる恐れがあるからです。
ただ、ここから安藤・間のような動きとなる銘柄が増えることも予想されます。したがって、新規買いをするときには、25日移動平均線割れで損切りとなった場合の損失ができるだけ小さく収まるよう、25日移動平均線からのプラスかい離が大きくない銘柄(できれば3%前後)から選ぶのが無難です。
もちろん、25日移動平均線からのプラスかい離が大きいものでも、ここからさらに大きく上昇していく可能性もあります。しかし、私のポリシーは「いかに大きな損失を避けるか」が最重要ですから、そのポリシーに従った見解であるとご理解ください。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。