突然の株価急騰にどう対処するか?

最近、株価が突然急騰する銘柄が目立ちます。今日(12月19日)の私の保有株であれば、ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)、神戸物産(3038)、モバイルクリエイト(3669)などです。

まず、皆さんに強くお伝えしておきたいのは、株価が急騰する銘柄を事前に予測することは不可能です。ですから、「明日急騰する銘柄を教えて!」という質問をするような個人投資家にはくれぐれもならないでください。「きっとこの人は株式投資でうまくいっていないんだろうなあ」と思われてしまいます。

株価が急騰する銘柄を事前に予測し、先回りして買い仕込むことは不可能ですが、保有していた銘柄がたまたま急騰した、という形であれば、今のような上昇相場においては頻繁に現れます。上で挙げた3銘柄もそれに該当します。
実は、ヨシムラ・フード・ホールディングス、神戸物産、モバイルクリエイトのいずれも、今日株価が急騰する前(つまり先週末)の時点で、日足チャートで見て上昇トレンドにありました。
ヨシムラ・フード・ホールディングスは2週間前から、神戸物産やモバイルクリエイトも先週には上昇トレンドになっていました。
私が提唱・実践する株価トレンド分析では、上昇トレンドになった銘柄を新規買いしますから、これらの銘柄を今日急騰する前の段階ですでに保有することができていたのです。
モバイルクリエイトでしたら、直近高値超え(374円)で新規買いするという逆指値注文をあらかじめ入れておくことも有効でした。

もちろん、全ての銘柄を買うことなど到底できませんから、自分が普段から株価をウォッチする銘柄をあらかじめ決めておき、その中で上昇トレンドになった銘柄を早めに新規買いしておきます。すると、そのうちのいくつかの株価が急騰する図式です。

なお、株価急騰したあとに飛びついて買うのは危険です。損失覚悟でどうしても欲しい銘柄、というのであれば目をつぶって買うしかありませんが、高値掴みとなってしまう危険性が高いです。
私なら、株価が急騰してしまって25日移動平均線からのかい離が10%を超えた銘柄については、新規買いをあきらめることにしています。上場銘柄は数千社ありますから、それでも全く買い銘柄に困ることはありません。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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