<今日の日本株>
アメリカ大統領選挙を直前に控えた11月8日の日本株は小動きとなり、日経平均株価の終値は前日比5円83銭安の17171円38銭でした。TOPIXは小幅に上昇、マザーズ指数は下落となっています。
個別銘柄は、値上がりが1472、値下がりが1889とやや値下がり優勢、年初来高値更新銘柄63に対し年初来安値更新銘柄21となっていてこれから見ると相場は持ち直した感があります。
今日のADA指数は24.3%となり、前日の21.5%からやや上昇しました。上昇トレンドの銘柄を新規買いしたなどのためです。大統領選挙をADA指数30%以内で乗り切るという目標は達成できそうです。
<「クリントン勝利」は織り込み済みか?>
日本時間朝3時半ごろのニューヨーク株をみると、NYダウが100ドル以上上昇、ドルー円レートも1ドル105円台となっています。また、日経平均先物も17340円まで上昇しています。このことから、マーケットは「クリントン勝利」をおおかた織り込み済みのようにみえます。
しかし、本当にクリントン勝利となった場合、そこから株価が上昇するかどうかは別問題です。どうも、多くの投資家が「クリントン勝利=株高」と思いこんでいるようですので、なおさら危険だと思います。
日本株でいえば、騰落レシオが今日現在128.0の高水準にあります。10月25日に146.5まで上昇後11月4日には120.6まで下落、そこから再度上昇していますが、先の146.5→120.6への下落で調整が完了したかといえば、決してそんなことはありません。一度騰落レシオが天井を付けた場合、80程度まで下がらないと調整は完了しないのが過去の通例です。
もちろん、個別銘柄により株価の値動きもまちまちですから、全て売却して守りに徹するべきとは申しませんが、「クリントン勝利=株高」と決め込まず、株価のトレンドに応じて粛々と売買していくことが重要です。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。