今日の日本株(2016年11月1日)

<今日の日本株>
月初めの11月1日の日本株は後場に入り底堅い動きとなり、日経平均株価の終値は前日比17円38銭高の17442円40銭でした。TOPIXは小幅上昇でしたが、マザーズ指数は1%を超える下落となりました。
今日の値上がりは1615、値下がりは1700ととほぼ拮抗、年初来高値銘柄103、年初来安値銘柄7と、昨日ほどではないものの高値更新銘柄は依然として100を超えています。上昇相場は続いています。
今日のADA指数は67.9%となり、前日の68.2%からほぼ横ばいでした。弱い銘柄を売り、強い銘柄を買う作業を実行しました。

<決算による株価急落銘柄の売却価格設定方法>
今は決算シーズン真っ只中です。そのため、決算の内容により株価が急騰する銘柄もあれば、急落する銘柄もあります。保有株が急騰する分には問題ないのですが、急落した場合は多くのケースで25日移動平均線を割り込むことになります。ということは、売却をしなければならなくなります。
その一方、決算を嫌気して売られるのは朝方のみで、そこを底値に株価が反発に転じることも多々あります。
そこで、昼休みや、大引け後に保有株の株価を確認し、大きく売られている銘柄があれば、朝方の安値から株価が反発していないかどうか確認します。そして、反発している場合は、朝方の安値を割り込んだら成り行き売りとする逆指値の売り注文を出すようにします。
その銘柄の株が弱いならば、安値を割り込むことになりますからそこで保有株を売却することになります。強い動きをするなら安値を割り込まずに済みますからそのまま保有を続ける形になります。

例えば決算を受け今日株価が急落したアイティメディア(2148)は、朝方627円の安値を付けた後は反発に転じ、終値は646円でした。株価急落を今日の昼休みないしは大引け後に気づいた場合、627円割れで成り行き売りとする逆指値の売り注文を出しておけば、そこから株価が強い展開になった場合には売り注文は執行されません。安値を割り込むような弱い動きになれば、きっちりと逆指値注文が執行されて不用意な損失拡大を防ぐことができます。
アイティメディアは安値からの反発が弱いので、明日以降はなんとも言えませんが、例えば昨日の朝方は大きく売られたもののそこから反発に転じたトプコン(7732)は、朝方の安値割り込みで売りとする逆指値注文で損失拡大をヘッジしつつ、安値を割り込まない限りは保有を続けることで株価上昇による恩恵を受けることができています。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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