<今日の日本株>
10月25日の日本株は、円安の進展などもあって上昇しました。日経平均株価の終値は前日比130円83銭高の17365円25銭でした。TOPIXも上昇しましたが、マザーズ指数はやや大きめの下げとなりました。
個別銘柄で見ると、値上がり2006に対し値下がりも1395あり、かなり値下がりが多い印象を受けます。年初来高値更新銘柄122に対し年初来安値更新銘柄はわずかに4と、上昇相場は継続しているようです。
しかし私の保有株はマザーズ銘柄も多いこともあり、今日は含み益が結構減少し、前日比でかなりのマイナスとなりました。
今日のADA指数は62.0%となり、前日の68.2%から低下しました。保有株に値下がりするものが目立ち、下降トレンドに転じるものもありましたので、そうした銘柄の売却を進めた結果です。
<騰落レシオはついに146.5%に>
今日の株価上昇で、騰落レシオは急上昇し、ついに146.5%となりました。これは、2014年11月25日の145.9%以来の高水準で、2~3年に1回程度しかつけない水準です。
その一方で、上記のとおり私の保有株には値下がりするものが目立っており、私の保有株だけでみればすでに目先の天井をつけている可能性があります。
また、昨日のブログで、先に騰落レシオが天井を付けた後、日経平均株価が天井を付けることが多いと申し上げましたが、ここまで騰落レシオが上昇すると、騰落レシオと日経平均株価とで同じタイミングで天井を付けることになる可能性も高まったといえます。
<指数だけがスルスルと上昇する相場>
確かに、日経平均株価は9月上旬の直近高値を明確に超えてきていますし、TOPIXも同様です。しかし、マザーズ指数は本日の下落をもって25日移動平均線を割り込みました。
また、最近強い動きを続けてきた銘柄の息切れも目立ってきており、例えばエニグモ(3665)も25日移動平均線を割り込んで弱い動きに転じてしまっていますし、ペプチドリーム(4587)も目先の天井をつけて下落に転じつつある形です。
もし、足元の日経平均株価やTOPIXの上昇が本物の本格的上昇だとしたならば、私の保有株も大きく上昇し、毎日面白いくらいに含み益が増加してくるはずです。しかし実際は、日経平均株価が上昇しようが、今日のように保有株は逆に値下がりするものが多く、一向に含み益が増えていかないという状況です。
もちろん、いつ本格的上昇に突入するかは誰にも分かりませんから、上昇トレンドの銘柄をしっかり保有することでその機会を逃がさないようにしなければなりません。でも、騰落レシオが数年に1度レベルの高水準、私の保有株の含み益は逆に減少し始めている、という事実からみると、どうやら今回の上昇も本格的上昇には至らず、ここからの下げで再度仕切り直し、という展開になってしまいそうな感じがします。
本格的な上昇は10年間で2~3回程度ですから、それ以外の時期はじっと我慢を重ねてチャンスをうかがい、本格的上昇で一気に資産を増やすというのが私のスタイルです。とはいえ、そろそろ「買ったものの株価が伸びず結局売却」の繰り返しにも疲れてきましたので、本格的な上昇相場の到来を心から願うばかりです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。