日経平均株価40000円に肉薄ー2024年3月1日の日本株と今週の投資戦略

3月1日の日本株

3月1日の日本株は、寄り付き直後から急上昇し後場は日経平均株価が40000円の大台にあとわずか10円のところまで迫る局面もありました。
終値は前日比744円63銭高の39910円82銭でした。
TOPIXも大きく上昇しましたが、東証グロース市場250指数は下落しました。

値上がり銘柄1851に対し値下がり銘柄2205とやや値下がり優勢、昨年来高値更新銘柄は142、昨年来安値更新銘柄は9でした。

ADA指数は65.9%となり、前日の68.3%から少し低下しました。保有株のうち値下がりしたものを一部売却したことなどによるものです。トータルでは引き続き強気継続のままです。

上がったら保有、下がったら売却

個別銘柄をみると、三井物産(8031)、さくらインターネット(3778)、野村マイクロ・サイエンス(6254)、TOWA(6315)、日本マイクロニクス(6871)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、みずほフィナンシャルグループ(8411)、M&A総研ホールディングス(9552)など高値更新となるものが目立ちます。

ただ、日経平均株価が大きく上昇したにもかかわらず、値下がり銘柄の方が多く、引き続き強い銘柄とそうでない銘柄の二極化は続いています。

さて、日経平均株価が40000円に迫り、信用評価損益率などやや過熱感を示す指標もありますが、結局のところいつまで上がるか、いくらまで上がるかは誰にも分からないのが実情です。

したがって、将来を予想するのではなく、上昇し続けているなら保有を継続すればよいですし、下がったら売却すればよいだけです。このとき、いくらまで下がったら売却するかをあらかじめ決めておき、実際に下がったら売却するようにしておけば、現状の含み益を大きく減らさずに売却できます。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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