10月21日の日本株と今週の投資戦略

<10月21日の日本株>
週末10月21日の日本株は、後場に入ってダレた動きとなり、日経平均株価は前日比50円91銭安の17184円59銭で引けました。TOPIXも下落、マザーズ指数も小幅に下落しました。
値上がり銘柄1412に対して値下がり1956と、値下がりが優勢でした。それでも年初来高値更新が87、対して年初来安値更新が2と、まだまだ強気継続の場面です。
10月21日のADA指数は68.1%となり、木曜日の70.1%から少し低下しました。25日移動平均線を割り込んだ保有株がいくつかあり、それらを売却したりしたためです。

<過熱感に十分注意>
先日も少し触れましたが、騰落レシオがすでに高水準に達しています。10月20日に131.0まで上昇し、21日は128.3となっています。
今年に入ってからは、3月28日に129.4、7月22日に131.4で騰落レシオが天井を打っています。今回も、すでに20日の131.0で上昇している可能性もあることを念頭に置いた行動をしておくのが無難です。例えば、ここからの投資資金の大量投入は避けるとか、25日移動平均線を割り込んだ銘柄は速やかに売却するとか、短期間で大きく上昇した銘柄に飛び乗らない、という点に注意しておきましょう。なお、現状で上昇トレンドが続いている銘柄については上昇トレンドが続く限り売却する必要はありません。ただ、上昇トレンドにある銘柄であっても保有株数が多い、と感じているなら一部を売却して少し身軽になっても良いでしょう。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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