<10月7日の日本株>
3連休前の10月7日の日本株は小幅に下落し、日経平均株価の終値は前日比39円01銭安の16860円09銭でした。TOPIXも小幅安、マザーズ指数も下落しました。
個別銘柄をみると値上がり1379に対して値下がり1913と値下がりが優勢、年初来高値更新銘柄も45と、前日の112から急減しています。年初来安値銘柄は10でした。
指数の動きだけをみると大した変動もない1日のようにみえますが、私の保有株は下落するものがかなり多く、今日1日で結構な損失となりました。25日移動平均線を下回る銘柄もありました。
10月7日のADA指数は58.3%となり、前日の70.3%から大きく低下しました。とにかく私の保有株に値下がりするものが多かったため、弱い銘柄を売却するとともに、1銘柄当たりの投資額が多い銘柄については、その一部を売却するなど、投資額を少し軽くしました。もちろん、まだ58.3%ありますから弱気に転じたわけではありません。
<雇用統計通過後のアメリカ株およびドルー円レートに注目>
結局のところ、現在の日経平均株価に独自性はほとんどなく、明確な右肩上がりの上昇になっているわけではありません。アメリカ株が下がったり、為替レートが円高になってしまえば日経平均株価は簡単に値下がりしてしまいます。
そのため、アメリカの雇用統計には自ずと注目せざるを得ないのですが、少し円高に振れた程度で今のところは収まっています。今日のアメリカ株次第ですが、連休明けの日本株への悪影響は限定的となりそうです。
ただ、個別銘柄の動きをみると、先日来お話ししている、7月中旬ごろから値下がりしていた内需系好業績銘柄(例えばセリア(2782)、サンドラッグ(9989)など)に限らず、右肩上がりの上昇を続けていた銘柄(ステラケミファ(4109)、アライドアーキテクツ(6081)、ハーツユナイテッドグループ(3676)など)にも頭打ちの動きが目立ってきています。
10月7日の騰落レシオは118.9%で、現時点での天井である10月6日の126.5%から下落しました。過去には3月28日の129.4%、および7月22日の131.4%を天井に騰落レシオが大きく下落したことがありますので、今回の10月6日が天井になる可能性も大いにあります。
そうなると、値下がりする銘柄が多くなり、あまり強気を維持し続けることが危なくなります。もちろん、上昇トレンドにある銘柄は保有を続けて問題ないのですが、私の保有株が一気に弱ってきたことからすると、新たに新規買いをガンガン行うタイミングではないのでは、と個人的には思います。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。