<8月26日の日本株>
週末8月26日の日本株は弱い動きとなり、日経平均株価は前日比195円24銭安の16360円71銭で引けました。TOPIX、マザーズ指数も下落しており、全体的に弱い1日でした。
個別銘柄では強い値動きのものもありますが、値上がり928に対して値下がり2448、また年初来高値銘柄数16に対して年初来安値銘柄数60となっていて、調整局面にあることには変わりありません。現状、安心して保有していられる個別銘柄は全体の1割ほどと思います。
7月上旬まで強かった内需高成長銘柄は弱い動きが続き、ニトリホールディングス(9843)やアインホールディングス(9627)など大きく値下がりするものも散見されました。一方、7月上旬以降強いその他銘柄は、引き続き上昇トレンドを維持しているものと、頭打ちとなり下降トレンドに転換しそうなものとに分かれてきました。全般がまだ調整局面ですから、明確に上昇トレンドとなっている銘柄のみを保有し、キャッシュポジションを高めにしておくのがよいと個人的には思います。
今日のADA指数は22.7%となり、前日の30.1%から大きく低下しました。保有銘柄の中で下降トレンドに転換した可能性の高い銘柄を外したり、弱い動きの続く内需高成長銘柄につき再度空売りをした結果です。一旦空売りを外したものを再び空売りする形になっており、ちぐはぐな行動になってしまっていますが、相場全体に明確なトレンドが生じていない中での手探りの行動ですからある程度は仕方ないと思っています。現状は、買い優勢で空売りも多少あり、キャッシュポジションも高めにしているという感じです。
<円安に対して日本株がどのように反応するかに注目>
FRBのイエレン議長がアメリカの早期利上げに意欲的な発言をしたということで、日本時間の早朝(朝5時)時点ではドルー円相場が1ドル=102円近辺まで円安となっています。日経平均先物も16600円近くまで上昇しています。
この円安を受け、来週の日本株がどのように動くか、特に個別銘柄の動きには注目です。7月中旬以降上昇が続いている銘柄群の上昇が継続するかどうか、そして最近冴えない動きが続いている内需系高成長銘柄が反発するのか、それとも下落が加速するのかにつき、個人的には特に注目しています。
25日騰落レシオが78.9まで低下し、今年3月以降はじめて80%を割り込みました。この点からも、そろそろ反発が始まっておかしくない水準まで到達しています。
円安になり日経平均株価が直近高値を超え17000円台に突入し、個別銘柄も上昇トレンドのものが日々増加するような展開になれば、買いを増やして強気を維持できるようになると思っています。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。