<今日の日本株>
週明け8月15日の日本株は、方向感が定まらない相場で、日経平均株価は先週末比50円36銭安の16869円56銭で引けました。TOPIXも小幅安、マザーズ指数は小幅高でした。
個別銘柄をみても、値上がり1353、値下がり1989と高安まちまちの動きでした。お盆休みで市場参加者が少ないということも影響していると思われます。
今日のADA指数は47.9%と、先週末の49.2%から少し低下しました。決算発表を受けて急落した銘柄の処分売りがいくつかあったことが影響しています。
<上昇トレンド銘柄についていくのみ>
日本株全体としてみれば方向感の定まらない状況ですが、個別株も同様で、銘柄により動きがバラバラです。内需系好業績・高成長銘柄は値をもどしつつあるもののまだ下降トレンドにあります。7月8日前後に安値を付けた銘柄は、ダイセキ環境ソリューション(1722)やトプコン(7732)など上値追いの銘柄もある一方、東京製鐵(5423)のように弱い動きをみせる銘柄も少なくありませんでした。
また、第1四半期決算を終え、低PER株の見直し買いの動きは続いているようです。例えばヒューマンホールディングス(2415)は、毎年増収増益とはなっていないものの、PERが足元でまだ8倍程度であり、直近高値を更新しています。
また、NT倍率の上昇傾向から見て日経平均株価採用銘柄が優位な展開は続いており、特に寄与度の高いソフトバンク(9984)の最近の値動きは目を見張るものがあります。
全体としては方向感がないものの、上昇トレンドの銘柄は増えつつあるのが実態であり、結局は素直に上昇トレンドの銘柄についていくしかないと思います。
とはいえどんどん上値を追って買い上がる投資主体もいないのが実態であり、あまり高値を追いかけて買うのは避けるのが無難です。ソフトバンクであれば買いタイミングは8月8日、遅くとも8月9日に8月2日の直近高値6145円を超えたところとすべきです。すでに25日移動平均線からのかい離率が20%近くまで達している今の水準からの新規買いは私であればしません。
お盆休みを終えた市場参加者が、ここからどのような動きをするかで日本株の先行きが見えてくるはずです。それを見てからさらに強気をするかを決めたいと思っています。今の時点で今後を決めつけるのは得策ではありません。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。