今日の日本株(2016年8月2日)

<今日の日本株>
8月2日(火)の日本株は円高進行などを嫌気して大きく値下がりし、日経平均株価は前日比244円32銭安の16391円45銭で引けました。TOPIXも大きく値下がりしましたが、マザーズ指数はそーせいグループ(4565)の上昇などもあり、2%ほどの上昇となっています。
今日のADA指数は37.6%となり、前日の40.8%から低下しました。決算を受けて大きく値下がりした銘柄などを中心に売却ないしツナギ売りを実行したことによります。
私が日々ウォッチしている約400銘柄の株価チャートから推測すると、個別銘柄の7~8割がいまだ下降トレンドにあります。そして、日経平均株価の今年2月以降の週足チャートをみると分かるように、相場全体も全く方向感のないボックス圏での推移が続いています。私自身、上昇トレンドに転じたと思って新規買いした途端すぐに失速して損切り、ということが非常に多く、利益が得られにくい大変ストレスのたまる相場です。今はいかに利益をあげるかではなく、いかに損失を小さくして次のチャンスまで我慢を続けるかだと思います。

<好決算+上昇トレンドの銘柄の動きにはひとまずついていってみる>
3月決算銘柄の第1四半期決算発表が続いています。決算の結果により、株価が急騰するものもあれば急落するものもあります。
個人的には、決算発表は株価を乱高下させる大きな要因の1つであるため、逆に決算発表を通過した銘柄については、比較的安心して売買することが可能だと思っています。その際、株価のトレンドに従って売買することの有効性も高まります。
例えば、好決算ではないものの市場予想より悪くなかったトプコン(7732)は、8月1日はストップ高買い気配で終えました。そして今日(8月2日)の始値1128円は、25日移動平均線からのプラスかい離が約10%の水準でした。そして寄り付いた後は大きく株価が上昇しました。
ストップ高買い気配になるほどの決算、そして高騰したとはいえ25日移動平均線からのプラスかい離がおおむね10%以内に収まっているという状況であれば、私であれば今日の寄り付きは新規買いをしてもよいタイミングだと思います。
なお、トプコン株を買うべきだと言っているのではなく、あくまで例示です。皆さんが投資したいと思っている銘柄がこのような株価の動きになれば、新規買いをしてよいのではないかと私自身が思っている、という意味です。
ただし、相場全体は方向感のない展開、個別銘柄の大部分は下降トレンドという状態ですから、あまり無理をせず、キャッシュもある程度温存しておくのが無難です(ADA指数の水準も参考にしてください)。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

関連記事