四季報・会社情報は常に最新号を手許に

会社四季報・日経会社情報の最新号(夏号)が発売されました。まだパラパラとページをめくった程度ですが、ページ上部の株価チャート1つをみても、銘柄によって値動きがバラバラであることに改めて気づかされます。また、業績予想が下方修正されている銘柄もかなり多く、好業績の銘柄を選別せずに適当に銘柄を選んでいると、簡単に大きな損を出してしまう相場環境であることを実感しました。

ところで、個人投資家の方とお会いしていて結構多いのが、半年前とか1年前の会社四季報を使っているという方です。企業に関しての基本情報を確認するだけなら、最新号でなくても間に合うことは確かです。でも、企業業績やその予想は、最新号とそれ以前の号とでは、明らかに異なっています。
今の株式市場は、情報の鮮度が命です。会社四季報や日経会社情報に記載されている情報すら決して新しくはないのに、最新号より古い号を使っていては、完全に陳腐化して古い情報をベースに他の投資家と戦っているようなものです。それでは決して勝てません。
ぜひ、今後は会社四季報や日経会社情報は、最新号を常に手許においておくようにしてください。その上で、最新の決算発表や業績予想修正の発表があればそれにアップデートしておきましょう。常に、自分が入手できる最新の情報を用いることが株式投資では必要不可欠です。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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