<今日の日本株>
5月11日の日本株は上値の重い展開で、日経平均株価の終値は前日比13円82銭高の16579円01銭でした。朝方は16800円台まで上昇したものの、そこからは弱い展開でした。一方マザーズ指数は前日比2%以上の上昇となっています。
今日のADA指数は50.6%となり、前日の49.9%とほぼ変わらずでした。ただし、かなり銘柄の入れ替えは行っています。決算発表シーズンも佳境に入り、私の保有株も決算発表を踏まえて急落する銘柄がいくつか生じています。そのため、今日は損切りを余儀なくされた銘柄もあり、利益は伸び悩んでしまいました。
<内需系銘柄の決算は思ったほど悪くない>
私が現在主に手掛けているのは、為替変動の影響を受けにくい内需系銘柄が中心です。いまのところ、それらの銘柄につき、当期(2016年3月期)の決算および来期(2017年3月期)の予想はおおむね順当な数字が出ています。あとは、来期が予想を上回る業績となるかどうかに注目ですが、私を含めほとんどの個人投資家は、来期業績を正確に予想することなどできませんから、日々の株価の値動き(=株価のトレンド)から判断していくことになります。
<景気敏感株は期待外れか?>
以前、景気敏感株である鉄鋼株や海運株が上昇した際、この上昇が本格的なものになる可能性もあるとして注目していましたが、今のところ期待外れの動きになってしまっています。鉄鋼株も海運株も、25日移動平均線を割り込んだ状態です。
もし、直近高値を上回ってくるようであれば再度の新規買いも検討しますが、現状では見送りという投資判断としました。
どうしても景気回復というイメージがつかめない中での景気敏感株の上昇でしたから多少違和感はあったものの、「相場は相場に聞け」というのが私のポリシーですので株価のトレンドに従ってきました。しかし、足元の下降トレンド転換の動きをみる限り、景気敏感株の相場が到来するとは思えなくなってしまいました。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。