<今日の日本株>
4月6日の日本株は、日経平均株価が小幅ながら6日続落となり、終値は17円46銭安の15715円36銭でした。マザーズ指数は小幅に反発したものの、トレンドの変化を感じさせるような動きではありませんでした。個別銘柄をみても、値下がり銘柄数の方が多く、下げ相場が継続している状況です。本日のADA指数はマイナス幅がさらに拡大し、△15.9%となりました(昨日は△7.4%)。順調(?)に保有銘柄が下降トレンド転換したため、売却ないしツナギ売りをしたためです。新規の空売りの積み増しはここからはしない予定です。
<2月12日の安値を割り込む銘柄が続出しているという事実>
この原稿を書いているのは日が明けて7日の0時過ぎですが、ドルー円レートは静かに110円台割れをしています。何の抵抗もなく、あっさりと109円台に突入するところに、さらなる円高の可能性を強く感じてしまいます。先日も申し上げましたが、日本株は、円高が進めば値下がりしてしまいます。これは足元の業績とか割安感とか、そういった理屈に関係なく、円高になれば下がるのです。理屈抜きで、日本株とはそういうものなのだと理解しておくべきです。
ところで、4月6日に年初来安値を更新した銘柄は237銘柄にのぼります。つまり、株価が暴落してようやく底打ちした2月12日の株価をすでに割り込んでしまっている銘柄が237もあるということです。個別銘柄には、他に先駆けて先行する動きをみせるものがあります。私は、この237銘柄は、まさに日経平均株価や他の多くの個別銘柄までもが、2月12日の株価を早晩割り込む先行指標なのではないかと大いに危惧しております。
といっても、どこまで下がるか、いつ底打ちするかなど予想する必要は全くありませんし、予想しても当たりません。保有している個別銘柄が下降トレンドに転換したら売り、底打ちを経て上昇トレンドに転じたら買い直す、たったこれだけで大負けを防ぐことができます。2月12日に至る下げで大きな傷を負ってしまった個人投資家の方も多いと思いますが、同じ失敗を2度としないことが、株式投資で生き残るために必要です。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。